松政千佳子のブログの最近のブログ記事

こんにちは、めでぃ京都東川です。
私もお盆は、実家に帰り、ゆっくりさせてもらいました。

さて、先日、嬉しいことがありました。
夕方、会社に帰ってくると、机に一枚のメモがありました。
「T様の奥様からお礼のお電話ありました」というメモでした。
そう、その前の日にT様宅に訪問していました。
いつも奥様ともお話させてもらうのですが、奥様は外出中でお会いできませんでした。

T様は透析をされています。
水分制限が600mlと厳しく、いつも体重管理に困っておられます。
毎食後の薬を飲むだけでも、水分が無くなってしまいます。
毎回の水分量を計量し、喉が渇いても、氷をなめたりと努力もされているのですが、
つい、飲みすぎてしまうことがあると。
食事については、奥様が管理され、毎食の記録をつけておられます。
その記録を見せてもらうと、昼の食事の蛋白源(肉・魚類)が少なく感じました。
蛋白質が少ないと低アルブミン血症となり、栄養不良をもたらします。
透析をしている方にとって、低アルブミン血症は、死亡リスクを増加させてしまいます。
そのため、体重が増えないようにと食事量を減らしすぎてもいけません。
必要な蛋白質量をしては、標準体重1kgあたり、1.0~1.2g/日です。

このことを奥様にもお伝えしたかったので、奥様にもお電話させてもらいますねと伝え失礼しました。
奥様とお電話でお話しすると、T様、少し水分量を我慢していると。
東川さんが訪問してくれたので、少しやる気になったみたい。自分だけでは、どうしてもガミガミ言ってしまうので、たまに他の人から言ってもらうと助かる。東川さんと話すだけで、私のストレス発散にもなるしと。「ありがとう」と言ってくださいました。

そのお言葉がとても嬉しかったです。
自分が当たり前のことをしているだけなのに、こんな風に言ってもらえて贅沢だなと思いました。
だからこそ、しっかりとサポートしていかないとと改めて思いました。

はーと&はあと 管理栄養士東川千佳子

こんにちは、めでぃ京都東川です。
今日は、本当に暑かったです。
汗が自然と流れるというのは、このことです。
道路横の温度計を見ると36度でした。
しかし、本日行った利用者様のお宅は、家に入るととても涼しいんです。
築100年とのこと。しっかり手入れもされており、とてもりっぱな日本家屋でした。

さて、先日ある利用者様の担当者会議に出席してきました。
80歳代、男性、人工透析を受けておられる、K様。
奥様とお二人暮らしで、定期的に娘様も来られています。
奥様が食事や生活全般のサポートをされているのですが、
奥様も腰を悪くされており、奥様の負担軽減および、食事療養のためにご利用されています。

胸に大動脈瘤もあるため、血圧のコントロールには、奥様、とても気をつけておられます。
当社では、塩分と蛋白質を調整したお食事をお持ちしていますが、味が濃くないかどうか、一度味見をされるぐらいです。
水分制限もありますが、しっかり計量して一日量を守っておられます。

そんなK様なのですが、検査値を見せてもらうとカリウム値が高いんです。
私が「カリウム値が高いですね。朝食や間食に果物の量増えましたか?」と。
以前からも少しは食べておられましたが、カリウムの低めの果物や缶づめでした。
すると奥様が「あっ、やっぱりですか?」と。

ここ最近は、生の果物の摂取が多かったようです。
朝食にバナナ、間食にも生の果物を少し。
そして、果物ジュースや野菜ジュースの摂取があったようです。
バナナは簡単だし、ジュース類は、口当たりもいいからと喜んで飲んでいたのでと。
バナナは果物の中でもカリウムが高いため、やめ、缶詰の果物にすることになりました。
ジュース類は1回の飲む量は少なかったですが、果汁の少ないものに変更となりました。

夏場になると、暑さのために口当たりのよいものを食べたいと、果物の摂取が増える方が多いです。
果物好きの人にとっては、うれしい季節ですが、透析、腎不全の方にとってはカリウムを上げる原因になります。
また、糖尿病の方にとっては、血糖値を上げる原因になります。

季節や気温が変わると、食べ物にも変化がありますね。
普段と違うものを食べたり、飲んだり、また、普段の量と変わる時は、担当管理栄養士に一度ご相談ください。

はーと&はあと 管理栄養士 東川千佳子

こんにちは、めでぃ京都東川です。
先日、祖父の三回忌があり、実家に帰ってました。
満二年です。時の経つのは早いですね。
今では、亡き祖父の代わりに私の大好物のスイカは、父親が作ってくれています。
今年のスイカは上出来のようで甘くて美味しいです。たらふく食べて帰ってきました。

さて、先日のクリニックでのお話です。
初めて来られた患者様。50歳代、男性、糖尿病、高血圧のT様。
今回初めて糖尿病ということが分かりました。HbA1c8.8%です。

暑くなるとジュース類をよく飲んでいた。
朝食には菓子パンもよく食べる。
昼はインスタント麺やコンビニ弁当が多く、揚げもの、肉類が好き。
おまけに就寝前には、ハイボールにインスタントものを食べることが多い・・・
尿酸値が高いと言われたことがあるので、ビールはやめているんですと。

「なるほど」と私。

そして、T様のお父様も糖尿病だと。
でも、T様は、「父親が糖尿病だからといって、まさか自分が糖尿病になるなんて思ってもいなかった」と。
確かに、糖尿病そのものが遺伝するわけではありません。
しかし、親や兄弟が糖尿病だと、糖尿病の家族歴がない人に比べて 糖尿病になりやすいことは事実です。
遺伝するのは糖尿病そのものではなく、「糖尿病になりやすい体質」です。
この体質を持った人に、食べ過ぎ、運動不足、肥満、加齢、ストレスなど様々な環境因子が加わり、糖尿病が発症すると考えられています。
だから、この体質を持っている人は、持っていない人よりも普段から注意をしておかないといけません。
でもT様は、そのことはご存知ではなかった。

T様には、糖尿病の怖さについてお話ししました。
このまま血糖値が高いままだと、神経障害、網膜症や腎不全など合併症になること。
その合併症が怖いことをお話ししました。

栄養指導の前は、「時間がないんです」と言っておられたので、
「では、15分で!」と時間を決めていたのですが、最後には、「時間はいいです」と色々と質問もしてくださいました。
そして、来月までの目標をご自分で決めて帰っていかれました。

健康番組などのメディアでも生活習慣病の怖さは取り上げられてはいますが、まだまだ、何かのきっかけがないと知る機会が少ないのが現状です。
だからこそ、知った、分かった時点で私達が、その怖さを伝え、意識を変えてもらわないといけません。
その初期の段階での意識の改革がとても大切です。
私達にとっては、いかにその方の意識を変えることができるかが、腕の見せ所です。
そのために、指導力をもっと磨きたいと思います。

はーと&はあと管理栄養士 東川千佳子

こんにちは、めでぃ京都東川です。

先日、私も認知症あんしんサポーター養成講座を受講してきました。
認知症について改めて勉強することで、考え、そして、反省する部分がありました。
認知症の方でも感情は同じです。
その方のことをしっかりと理解して接していかないといけません。
私達、相談員、カスタマーセンター、配送員が担う役割の大切さについて改めて再認識しました。

そんな矢先、ある利用者様からお電話がありました。
80歳代女性、糖尿病、独居でお隣に息子様家族がお住みのT様。
介護認定は未申請です。
食事支度が大変ということで、近くの地域包括で聞いてくださり、利用になった方です。
訪問した時に気になったのは、薬の飲み忘れが多いこと。また、部屋が片付けられていないこと。
本人様は「ついつい」とおっしゃっていました。
お嫁様もそのことはご存知で、日々、薬を飲み忘れないように声掛けされています。
でも、あまり干渉されるのを好まれないT様のため、その対応にも注意を払っておられました。
ただ、ここ最近の飲み忘れがひどかったようで、その結果、血糖コントロールも悪くなっておられました。
お嫁様とも相談し、お届時に薬を飲んでいただくよう声掛けをすることになり、スタートして数ヶ月経ちます。

そんなT様から先日、「昨日の夕食が届いていないのだけど」とお電話がありました。
配送員に確認すると、確かにお届けし、本人様にも声掛けさせてもらったと。
そのことをお電話すると
「昨日の日付を書いた紙が張った、空箱があったわ。でも、中は空なのよ。これは、私が食べたということよね・・・わかりました。ありがとう」と言ってお電話を切られました。
ご本人様の困惑が伝わってきました。
「本日もお持ちしますね。」とお伝えしお電話を切りました。
毎日お食事をお届していますが、こういったことは初めてでした。

そのすぐ後にお嫁様にご連絡し、お電話の内容を説明しました。
すると「実は、朝から少し様子がおかしかったんです。でも、食べたことを忘れるなんて初めてです。こまめに様子を確認するようにしておきます」とお嫁様も困惑されていました。
今後も何か変わったことがあれば、ご連絡するようお伝えしました。

その後、配送員がお嫁様と話をすると
「あまりたくさんの声掛けをすると混乱して、頭が真っ白になる」と本人様がおっしゃっていたようです。
配達時の声掛けは、最小限にとどめ、家族様と連携をとっていくことになりました。
T様は、認知症の検査を受けられたわけではありません。
ただ、今までにない変わった様子がありました。
認知症サポーターとは、何か変わったことをするのでなく、その方の応援団になるということだそうです。
そう、私達にできることは、日頃からお客様を見守り、何かできにくく、思い出しにくくなっていることに対し、応援してあげることだと思いました。


はーと&はあと管理栄養士 東川千佳子

こんにちは、めでぃ京都東川です。
7月になり、毎日暑いですね。
利用者様の中には、すでに熱中症になったという方がおられました。
皆様もお気をつけください。

さて、ある利用者様のお話です。
80歳代女性、慢性腎不全、要支援Ⅰ、家族様と同居のI様。
キーパーソンはお嫁様で、腎臓の病状などについて、いつもお話させてもらっています。
先日も、検査結果が届き、お電話しました。
この方の検査結果の封筒を開けるときは、いつも心臓がバクバクです。
「数値が維持できていますように!」と。
先日の結果も維持できていて安心しました。

I様は、退院時に病院からのご紹介で利用開始になった方です。
入院時は、クレアチニンが7まで上昇。透析を覚悟しての入院でした。
しかし、病院での治療も上手くいき、その後、食事療養を継続され、クレアチニンは5台を維持し、透析をなんとか回避できています。

本人様の「透析は、絶対嫌だ」という思いは強いです。
お嫁様もその分、かなり気を使われ、食事の支度をされています。
お嫁様のいろんな意味での負担軽減のためにも使っていただいてます。
そんなお嫁様とお話ししていると、お嫁様が
「あれから一年ですね~」と
そうなんです。はーとの配食サービスをご利用されるようになり、一年になりました。
透析をせずに退院されたものの油断をすると、すぐに透析をしないをいけないと先生からも言われているとおっしゃっていたのを思い出します。

お嫁様も、色々な事を思い出されたのかな~と。
でも、私にとっては、「まだ一年」です。
しかし、本人様、ご家族様にとっては、やっと1年なのかなとも思います。
そうですよね、数値が上がらないようにと一生懸命取り組んでおられるのですから。

はーとの利用者様の中には、10年近くも食事療養を継続され、透析を回避されている方がおられます。
私は、それを目指したい。
だから、次はもう一年!そして、また一年と一緒にI様と進んでいきたいです。

はーと&はあと 管理栄養士 東川千佳子

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9人の管理栄養士プロフィール

  • 山村 豊美「」
  • 大都 宏子「」
  • 島田 天心「」
  • 松政 千佳子「」
  • 宮川 曜子「」
  • 辻本 実希「」
  • 柴田 満里子「」
  • 藤本 祥代「」
  • 小山 祐子「」