柴田満里子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。京都管理栄養士の寺田です。
11月になりましたね~!
少し寒さを感じますがさわやかな秋晴れも多く、心地よいですね☆
今の心地よい天気がもう少し続いてほしいです!

さて、はーと&はあとは、今年から
嚥下困難・咀嚼困難の方のためのサポートサービスが始まりました。
このサービスでは、管理栄養士がご利用者様の嚥下状態に合わせて
各種メーカー様の商品の中からご利用者様に見合った商品を選定、
各種とろみ剤や栄養補助食品などの使い方など、
嚥下困難な方が在宅で過ごされる際のお食事に関するトータル的なアドバイス
をさせていただきます。

先日、この嚥下・咀嚼サポートサービスをご希望の方から連絡があり、
入院先の病院を訪問いたしました。

ご利用者様は、6月に脳梗塞を患った86歳の男性。
嚥下困難となり、病院ではずっとペースト状に近い食事を召し上がっていましたが
10月末に退院することが決まりました。
介護者である奥様が退院後の食事に不安を抱いているので
相談にのってほしいとのことでした。

まずは、嚥下・サポートサービスの説明をさせていただき、
ご病状の確認をさせていただいていたのですが
少し困ったことに…。
『はーとさんは、嚥下困難の食事をお弁当の形で提供してくださるんですよね??』
と。

大変申し訳ありません!!
今現在、配食の形でのご提供ができていないのです。
現在のサポートサービスの内容をご説明させていただくと、
レトルトの嚥下食等は、病院の管理栄養士様からのアドバイスの下、1週間分ほど購入済み、
しかも退院に向けて栄養指導も受けておられるとのこと。

さてどうしましょう。

と話を伺っていると、奥様は、レトルトの食事だけではなく、
今後はミキサーも購入して、
出来る限りご自身で食事を用意したいとのご希望をお持ちでした。

それならお力になれるかもしれません!
嚥下サポートサービスの会員になっていただく事を勧めさせていただきました。

実は、ご自分でペースト状のお食事をご用意するのは、結構大変なんです。
実際に作ってみると、
どの程度ミキサーにかければよいのか?
とろみ剤は何を使ったらいいのか?
どのくらいの硬さがいいのか?など
わからないことが出てくると思います。
また、たくさんの種類の料理を作るのも手間がかかって大変です。
スーパーで売っている市販の商品や栄養補助食品を利用することで
奥様の手間を減らすことができます。

嚥下・咀嚼サポートサービスでは
このようなご不安にも相談に応じさせていただきます☆

奥様は、退院後はとりあえず購入済みの嚥下のレトルト商品を使いながら
ご自身でやってみるとおっしゃっていました。
その商品がなくなる頃にまた相談させていただきくことをお約束させていただき、
嚥下・咀嚼サポートサービスの会員になっていただきました。

嚥下困難の方の場合、介護される方はとても不安が多いこと思います。
特に、介護者が配偶者様の場合、その方もご高齢なケースが多いです。

はーと&はあとでは、そのような方のために、管理栄養士が専門的な立場でサポートさせていただきます!
もちろん、各専門の他職種の方と連携が不可欠。
摂食・嚥下連絡票というものを用いて、連携をとって参ります。

お困りの方がおりましたら、まずはお気軽にご相談くださいませ☆


先日京都栄養士会の勉強会に参加してきました。
テーマは『嚥下困難食の調理実習』。

ゲル化剤とミキサーゲルという商品を使っての調理です。

食材を軟らかく煮て味付け
→ミキサーやフードプロセッサーで細かくする
→ゲル化剤などを入れて軽く撹拌
→形を整えて放置
→切って盛り付け

というプロセスです☆

ゲル化剤(ソフティア2)を使った料理
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ミキサーゲルを使った料理
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はーと&はあと 管理栄養士 寺田満里子

こんにちは。京都管理栄養士の寺田です。
今日はさわやかな秋晴れ!
雲一つない空を見ると
気分も晴れやかになりますよね☆
こんな秋晴れが長く続いてくれるといいなあ~!

さてそんな秋晴れの中、今日は新規のお客様を訪問させていただきました。
腎疾患をお持ちの男性です。
病院で透析寸前と言われ、食事制限は
1400kcal 蛋白質40g 塩分6g以下 水分制限1000ml アルコール×、
ノンアルコールのビールもダメと医師からの指示があったようです。

面接は本人様と奥様、娘様とお嫁様、大勢での新規訪問です。
ご家族様も、なんとか透析にならないように今の状態を維持してもらいたい!!
という想いをお持ちです。

そもそもお酒が好きで、昼からビールが飲みたい!!お酒に合うおかずが食べたい!体があちこちしんどくなり、食事だけが楽しみ…という状況なのに、食事制限なんていやだ・・・!!
と、受け入れることができません。
2日前からお届けしている配食も残しがちのようです。

とはいえ、今の状況は透析目前。
透析になってしまうと、今よりももっと生活に制限がかかってしまいます。
好き勝手するわけにもいきません。

しかし、今が大切な時期であることをお伝えしても、ビールが飲めない危機感の方が大きいご様子です。

もし、次回の通院の時に検査結果が改善されていれば
ノンアルコールビールの許可がでるかもしれませんよ?!
そのためにも、今食事療養が必要なんです!!

私だけでなく、二人の娘様からも厳しく説得。
なんとかしてご本人様に食事療養の大切さをお伝えしようと
皆で必死になりました。

しつこく言い続けたせいか、最後には、
『続けられるかわからないけどとりあえずやってみるか…』と
小さな声ではありましたが、少し気持ちが動いた発言を聞くことができました。

次回の通院は11月の2週目です。
その時に、血液検査の結果と食事療養の指示をきちんと確認してきてくださいと
お伝えし、その時に再度フォローさせていただくお約束をさせていただきました。


それまでは、お届けする食事をしっかり食べること、
ノンアルコールのビールを控えることを目標です!!


いつか主治医の先生から、
『ノンアルコールのビールを少量ならOK』と指示がいただけるように
頑張って継続していただけるようサポートしていたただきたいと思います!


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今日の夕食は久しぶりの外食でした☆
近所のお店の月に一度のカレーの日!
秋の味覚たっぷりのキノコポークカレー、おいしかったです♪♪

管理栄養士 寺田 満里子

こんにちは!京都管理栄養士の寺田です。
すっかり秋の風が吹くようになりましたね。
今日は一日雨。
バイクにのっていると体が冷え切ってしまいました(><)
風邪をひかないようにご注意くださいませ☆


さて今回は、7月29日のブログ『みんなで一緒に☆』という題名で紹介致した
M様のお話しの続きを報告いたします。

M様は糖尿病性腎症の女性、認知症が少しあります。
一日をほとんどをベッドの上で生活されています。
以前は間食が多くて血糖コントロールが上手くいかなかったのですが
最近は間食もかなり減り、ヘルパー様も食事に気を付けて調理しておられるので
かなり食環境が整ってきています。

前回の訪問の時に食事記録をみせていただいたところ、
昼食が麺類だけになることが多く、バランスの崩れを改善することを提案しました。
そこで、『昼食では、「麺類+サラダ+マヨネーズ」にしてバランスを整えましょう』
と目標を決めていました。

それから約2か月の間、ヘルパー様が麺類のほかに昼食用に小鉢1つ分の野菜サラダ+マヨネーズを用意し
昼食のバランスを整えて過ごしていただきました。


昨日、血液検査が出たということで、担当の看護師様より電話をいただきました。

『M様の状態は、おかげ様でよくなっているんですよ~!!』と。

話を伺うと、
腎機能やや回復(Cr2.27⇒2.20、BUN52.5⇒52.1)
HbA1c7.0⇒6.3%、
利尿剤が少し減り、むくみも無しとのこと。

看護師様から
『昼食に野菜をプラスしたことで、少し状態が良くなってきたのかも?
お昼のバランスを少し変えただけなのに、やっぱり野菜の効果って大きいんですね~!』

食事療養の効果を実感していただいたようです☆


食生活が徐々に整ってきたので
次の目標はM様の体重を少し減らすことです。

来週以降、担当者会議が開催される予定です。

現在の新たなの改善点をみつけ
実践できる行動目標を立てていきたいと思っています!


『やっぱり食事って大事なのね』という言葉をいただくと
とてもうれしく、管理栄養士としてやりがいと感じる瞬間です☆

この言葉をたくさんのご利用者様からいただけるように
10月からも安全運転でお客様の元に走っていきたいと思います♪♪


はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

めでぃ京都の寺田です。
真夏のような暑い日が続いたかと思えば、
今度は台風が猛威をふるっていますね。
毎日天気予報から目が離せませんっ。

さて今日は、糖尿病をお持ちの努力家のご利用者様の話です。
67歳、男性、前に糖尿病と診断され、入院経験があります。
7年前は77kgでした。
病院からすすめで、
はーとの食事を夕食毎日ご利用を開始されました。

本来であれば、お食事をお届けさせていただく際に
配送員とコミュニケーションをとっていただき、
ご病状の経過を確認していただくのですが、
この方はまだ若く、頻繁に外出するので
お食事のお手渡しではない方法をとらせていただいております。
ですから配送員とも話す機会がほとんどなく、
しかも、電話をしても、不在がちで連絡が取れず、
この方がどのような状況で、どのように過ごされているのか
把握することができていない状況が続いていました。

今年に入り、栄養コントロール食の方には
必ず3か月に1回のフォローをさせていただく方針になったので、
『連絡が取れない』と言っている場合ではなくなりました!!

なんとしても、この方の状況確認と、フォローをしなくては!と思い
自宅へ何度か出向いたり、電話をかけたりを試みてきました。
しばらくはなかなか連絡がつかなかったのですが
今から3か月ほど前、ようやく電話がつながり、お話しすることができたのです。

7年前は77kgだったので、
HbA1cも悪化しているのでは…と予想しながら伺うと、
なんと、現在の体重は58kg!HbA1cは5.8と安定しておりました。
血糖コントロールの服薬は一切ないとのこと。

『すごいですねえ、どのようにすごされてきたのですか?』
と伺うと、
夕食は、はーと&はあとの食事を食べ、
好きだったおやつは一切禁止、
更に雨の日以外はほぼ毎日最低1万歩の散歩する
といった生活を実践し、ずっと継続させてきたというのです。

糖尿病と診断されたことがとてもショックだったのでしょう。
始めの病院での診断時に食事療養と運動の必要性をきちんと理解し、
自分の欲に負けず、がんばってきたのだと話してくださいました。
『これからも継続してくださいね。』
と励ましの声かけをさせていただき、次回フォローの約束をさせていただきました。

それから3か月が経過し、お電話で再びフォロー。
体重とHbA1cを伺うと、
体重は58kgと維持、HbA1cはさらに下がり5.7となったとのこと。
食事も運動もばっちり継続してます!
と嬉しそうに話してくださいました。
主治医の先生からも、
『本当に素晴らしい。7年前、君と同じ状況だった人の半分は再入院したり、合併症を併発して苦しんでいるよ』
と言われ、
ご自身のやっていることは間違っていなかったということを確信し、
とても誇らしく感じておられるようでした。

更に3か月後の目標は、
『運動と食事療養を継続し、配食の頻度を週7回から4回程度まで減らし
自分で用意できるようになる』と決めていただき、
くれぐれも無理はしないことと、風邪をひかないようにと
念を押させていただき、これからの3か月をすごしていただくようお伝えしました。


この方のように、食事療法と運動療法を継続し、
状態を維持されている方は他にも何名かいらっしゃいます。
これは決して簡単なことではありませんが、
このように、努力して結果を出している方がいるということは
他のご利用者様にとっても励みになると思います。
『糖尿病は一生治らないし…』と落ち込んでいる他のご利用者様にも
どんな小さなことでも実践し、継続すれば結果につながるということを
もっともっと伝えていきたいと思いました。

『継続は力なり』
私の好きな言葉です!

はーと&はあと
管理栄養士 寺田満里子

こんにちは!めでぃ京都の寺田です。
台風も過ぎ、秋の気配を感じ始めましたね!
今日はバイクを乗っていると少し肌寒く感じました。
季節の変わり目は体調を崩しやすいので風邪をひかないよう気をつけましょう!

さて、先日一人の看護師様から嚥下困難な方のご相談がありました。
『病院でペースト食を食べているのですが、
自宅での食事確保ができていないのに自宅に戻ることになったのです。
ペースト食を用意してもらえますか?』
本当は配食してもらえたらうれしいんだけど・・・とのことでしたが、
今年から開始した嚥下・咀嚼サポートサービスの説明をさせていただくと
会員になってくださるとのこと。
さっそくご入院先の病院に訪問させていただき、ご本人様のご様子を
確認させていただきました。

80歳代の女性。介護者は旦那様です。

入院前は旦那様の介護のもと、常食を食べておられたのですが、
1か月半ほど前、発熱、誤嚥により入院となりました。
それ以来病院では、1200kcal、五分粥、ペースト食、水分補給はポタージュ状のとろみをつけておられます。
食欲はあり、いつもほぼ完食。
200kcalの補助食品もしっかり摂っておられました。
病院からは、嚥下機能の低下もなく、
徐々に形態を刻み食に変更していくことを念頭にいれてよいのではとのこと。
在宅での主治医の先生とも相談させていただき、
退院後もまずは入院中と同じ形態ものを用意させていただくことになりました。

翌日すぐに退院されるので
すぐにご用意できるレトルト商品のセットと、
病院で出されていたものと同じ200kcalの補助食品、
水分につけるとろみ剤、
後は不足カロリーを補うためのペースト状のサンプルをご用意させていただきました。

退院初日。
きちんと食べていただけたか旦那様にお電話に確認すると、
問題なく食べておられたとのこと。

よかった・・・。

主治医の先生も看護師様もケアマネージャー様も
とりあえず一安心です。

後は、一日1200kcal摂取していただけるように、
ご購入いただいたもの以外にスーパーで買える卵豆腐やプリンやゼリーなどの商品をご紹介をさせていただいて、
食べる姿勢やスピード(とにかく焦らないように!!)に気を付けていただくようにとお伝えしました。

それから約一週間後、
『ぺースト食は今の所順調なので一度刻み食を試したい』と連絡がありました。
主治医の先生に確認し、ちょっと早いような気がするが大丈夫だろう
と判断していただいたので、さっそく刻み食でのお届け。

翌日様子を伺うと、無事食べられたとのこと。
主治医の先生にも報告し、刻み食へ移行か決まりました。
退院後、1週間という早さでの移行ですが、
現在も、刻み食で継続中です。

介護者である旦那様は、奥様の介護にすごく一生懸命で、
一刻も早くぺースト食から刻み食への移行を希望されておられました。
また誤嚥するかもしれないというリスクを心配し、
スタッフとしてはもう少し時間をかけてから刻み食に移行してもよいのでは?
という雰囲気ではありました。
しかしこの方と主治医の先生との信頼関係は強く、連携がとれている環境だったので
旦那様の意志を尊重し、早めに刻み食へ移行することができたのではないかと感じています。

とはいえ、まだ誤嚥のリスクがないわけではありません。
今後も連携を取りながら
今後は常食を召し上がっていただけるよう
サポートしていきたいと思っています!


はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

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