食事療養のサポートを現場から発信

カーボカウント

こんにちは。はーと北摂の島田です。

今日は、糖尿病治療の最新のネタ話です。
いま、糖尿病を治療されている方に対して新しい治療方法が注目されています。

その名はカーボカウント方法!

主に、インスリン注射にて自己血糖コントロールを行っているかたに対して
1食に含まれる炭水化物(英名カーボハイドレート)の量をカウントして
その量に応じたインスリン量を自己注射する方法です。

これは、いままでのカロリー計算や、糖尿病単位交換表を用いた方法での
トータルのカロリーコントロールを目指すのではなく
血糖上昇の原因となる炭水化物のみに着目した管理方法です。

インスリンを注射されている方は、ご自身の体でインスリンを作られないため
食事で高くなってしまった血糖値を安定ラインまで、いかに短時間で下げることが
できるかが非常に重要です。

それには、食事量に関係なく、同時間に一定量のインスリンを注射する方法より
食事の内容の応じて自分でインスリンの量を変更して血糖管理していくという
かなり、自己管理能力が必要な治療方法が有効だそうです。

僕も今年になり、知った治療方法で、初めて聞いたときは(へぇ~)ぐらいにしか
認識していなかったのですが
7月に参加した講習会でその話が話題となり、上手に活用すれば
いままでの単位計算による血糖管理より患者さんの負担が少なくなると
発表されていました。
そこで、初級編だけでもマスターしておこうと勉強していたのですが・・・

なんと!!!

先日お伺いした新規の利用者さんが、そのカーボカウントを実践されていたのです。
その方は、数ヶ月前からインスリン治療となり、
Drから一日の食事に含まれる炭水化物の量を正確に計算するから
食事記録をつけなさいといわれ、
食事を作って、記録をつけ、インスリンを打って、
また食事を作って、記録をして・・・と療養していたら疲れてしまい
食事だけでも楽できないかと、お申し込みいただくことになりました。

ご本人様も始められたばかり、相談にお伺いした僕もカーボカウントの概要と
初級編をさわったばかりの状態で、細かなアドバイスまではなかなか難しかったのですが

「新しい血糖管理方法なので、Drとよく食事内容やインスリンの単位量を相談しながら
 取り組んでくださいね。お食事は毎食同じ基準量でお持ちしますので
 自炊での食事より食後血糖は安定されていくと思いますよ。」とお伝えしました。

まさか、こんなに早く在宅でカーボカウントを実践されている方にお会いできるとは
知っててよかったカーボカウント
もっと勉強しなきゃカーボカウントと、感じた新規相談の訪問でした。

※カーボカウントは主にインスリン注射をされている方への治療方法です。
 実践にさいしては主治医とよくご相談の上、先生の指示の基、
 治療を開始されることを強くお願い申し上げます。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心


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