食事療養のサポートを現場から発信

食べて欲しいの一言で・・

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

立春が過ぎたものの、まだまだ寒い日が続きますね。
早く暖かくなることを心待ちにしております。

先日、とても嬉しい話を聞くことができました♪
今は施設に入られたKさまの娘様が5月に結婚するとケアマネージャーさんから聞きました。
Kさまは出会った当時50代。社会人になって1年目の娘様と専門学校の学生さんだった娘様、高校生の息子様とお住まい。ご主人は単身赴任で中国に。

低血糖で倒れて、高次機能障害に。なんとも大変な障害が残ってしまいました。
料理はコンピューターの中でしかしたことない~って言っていた娘さま達でしたが、
長女さまはKさまの介護を・・と仕事を止め、自宅でできる仕事がしたいと
中国語の翻訳の勉強を始めながらKさまの介護をしていました。

ケアマネージャーさんをはじめ、主治医の先生、ヘルパーさん、ディのスタッフ、ショートスティ先のスタッフ、ご家族の協力と愛情で、Kさまの精神状態は落ち着き、今は施設で穏やかに暮らしておられるようです。

関り当時から、年ごろの娘様が安心してお嫁に行けることを願っていたケアマネさんや私たちにとってはとても嬉しい長女さまの結婚。
すぐにメールでお祝いの言葉を伝えさせて頂きました。

さて、前置きが長くなりました今日の主人公はOさまの奥様です。
ご主人のOさまは2010年の4月からご利用頂いています。
自宅でも着物お召しになったもの静かなご主人です。

そのOさまの奥様のことで担当のケアマネージャーさんから
「去年の夏頃から微熱が続き、検査をいろいろしてもらったが原因不明。
年明け頃から食欲が落ち、週末からほとんど食べられていない。
栄養面の相談にのって欲しい。」と相談がありました。
早速、刻み食を用意し、ケアマネージャーさん同行で自宅へ訪問。

ここ数日の摂取量をヒアリングしましたが、野菜ジュースやロールパン、プリン、いちご程度と
エネルギーも蛋白質も不足。
これでは体力も思考力も低下します。

刻み食のおかずから食べること、
自宅で用意できる食べやすいものを紹介しつつ、
エネルギーや蛋白質を手軽に補える補助食品の必要性を説明、提案。

そして、「口から食べて元気になってもらいたい!」ということを
奥さまに伝えさせて頂きました。

翌日朝イチ
「大都さん達が帰ったあと、刻み食のおかず半分以上と、ご飯1/3食べてくれた。
それから、台所の流しに置きっぱなしになっていた食器を洗い出して。
驚きました。」

といつも物静かなOさまが少々興奮気味に喜びいっぱいで℡をしてこられました。


早速、ケアマネージャーさんにも報告。

あれから、食べられる量が増え先日訪問した時は
椅子に腰かけられるまで体力が回復していました。

ご本人の「食べなきゃ」という意識が働いたことに感謝しつつ
食べることの大切さを実感しました。


はーと&はあと 管理栄養士 大都宏子

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