食事療養のサポートを現場から発信

塩分控えすぎ!?

こんにちは、管理栄養士の藤本です。
2月に入りましたね。
そろそろ梅が咲いて、順番に春がやってくるかな、と思うとワクワク☆
ただ毎日の寒さには心が折れそうなんですが(^^;;


さて、先日新規でお伺いした利用者様。
奥様が難病で塩分制限が必要な方です。
訪問当日は奥様は病院におられお会いできず、ご主人様との面談でした。
普段の食生活についての話を聞こうとするやいなや、
「あいつは塩という言葉に敏感になっとる。家でも全然使っとらん。」とのこと。
調味料としての塩はほとんど使わず、醤油などももちろん減塩。
とにかく塩分に対して徹底的に控えておられるとのこと。
ご主人様曰く、前に受けた栄養指導で塩分制限、塩分制限と脅かされすぎなんや、と。

実際に調理されている奥様がいらっしゃらなかったので
どれくらい調味料を使っておられるのかなどは確認できなかったのですが、
ご主人様には病院からでている食事の指示と
主な調味料に含まれる塩分の表とを比べて少し説明。
病院からの指示は1日5〜6g、つまり1食にしたら2gは使えます。
朝食に食べておられるパンは6枚切り1枚で塩分0.8g。
なので、サラダに少しドレッシングをかけたりしても大丈夫です。
また、醤油や味噌の小さじ1の塩分を確認したり、
マヨネーズやケチャップの小さじ1の塩分を確認しながら、
1食に使える量を決めることができることを説明しました。

するとご主人様、
「今みたいに1日でどれくらいなら使っても良いか、という説明をしてくれたら、
塩分に対してびくびくせんでもいいんや。
栄養指導で、控えなあかん、控えなあかん、と言いすぎるから怖がってしまうんや」と。

耳が痛いお言葉でした。
普段の私はどうだっただろう、と反省しました。

もちろん、なかなか塩分制限が守れない方には
控えてください、とお伝えしないといけない場合もあります。
ただ、過剰に控えることばかり言わずに、
普段の食生活をききながら、
これはこれくらいの量にしてください、とか、
大丈夫な量をお伝えするというのは大切だなと改めて感じました。

伝え方でずいぶん印象は変わります。
その方にやる気になってもらえるような、
また、これなら出来ると思っていただけるような
栄養指導をしていかなきゃ!!ですね(^^)


はーと&はあと 管理栄養士 藤本祥代

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