食事療養のサポートを現場から発信

実感・・合併症!

こんにちは めでぃ京都の宮川です。
いっきに寒くなりましたね。左京区の北の方へ行くと特に感じます。
先日、大原へ向かう途中、鹿に出会いました。びっくり!
京都って都会と自然の混じった不思議な場所だなぁ、と改めて思います。

さて、先日、訪問させて頂いた方のお話です。
80代、女性、糖尿病歴20年、お一人暮らしで自己流で食事療養をやってこられた方です。
足の神経痛とふらつきがでてきており、お食事の準備が大変になってこられ配食をご希望されていました。
血液検査の結果を見せていただきましたが、HbA1c6.2%、空腹時血糖値130mg/dl前後。
お薬を飲まれていますがコントロールはまあまあのようです。
ところが、3年前はHbA1c10%を越えていました。
(??!!・・どんなお食事をされていたんだろう?)と思った矢先、
「前はねえ、和菓子が大好きで羊羹1本とか平気で食べてたの、
脂ののったお肉も大好きでねえ朝から食べていたのよ」と言われました。なるほど。
今はそれはすっかりやめておられるようです。とても努力家の方です。

ただ気になることが。クレアチニンの値が1.1mg/dlと少し高いようです。
クレアチニンは筋肉の活動によって作られる老廃物で、腎臓の糸球体より排泄されます。食事の影響を全く受けません。腎臓の機能が低下してくると、排泄できず上がってきます。
糖尿病の合併症、腎症の可能性があるのでは・・島田さんもブログで言われていましたように、腎臓病にかかる原因の第一は糖尿病になっています。

「腎臓についてお医者様からなにか言われていますか?」とお聞きしましたが、特に何もないわ、ということでした。もし腎症であったとしたらお食事の内容も変わってきます。
訪問の翌日が受診日とのことだったので、聞いていただくことにしました。

翌日、お電話で受診の結果をお聞きしました。
「入院することになったんですよ、心臓を手術することになって。」
・・糖尿病から心疾患も発症しておられたんですね。
退院したらまたお願いしますね、ということでした。
やはり糖尿は万病のもとといわれてもおかしくない時代になってきているのでしょう・・
改めて実感しました。

1人のご利用者のご訪問で学ぶこと、感じることはたくさんあります。
それぞれ異なった理由やご病気をお持ちです。その方にとってベストなサポートができるよういっしょに考えていこうと思います。その為には、日々の勉強です!
今回ご訪問したこの方、ご入院となってしまいましたが、退院され在宅に戻られたら、しっかりサポートさせていただきます。


はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

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