食事療養のサポートを現場から発信

目が離せません!

こんにちは。めでぃはあと北摂の中村です。
2月に入り、まだまだ寒いながらも太陽の光が少し力強くなってきたように思いますね。
毎年2月に入ると言っていますが、
「春が待ち遠しい♪」です。
暖かくなってバイク生活が少し楽になるだけでなく、春の陽気の中を走っていると
知らず知らずにウキウキしてきませんか?(アレ・・?私だけ?)
とにかく、早く春が来ないかなぁ~。


さて、今回は、ご利用開始から約10ヶ月経たれる慢性腎不全の利用者様の
定期フォローのお話です。

H様は昨年の春から食事利用をスタートされた、慢性腎不全の男性の患者様。
退院時に病院から当社を紹介されて、利用される事になりました。

初回の訪問をさせて頂いたのが昨年の4月。
それ以降1ヶ月に1回~1ヶ月半に1回のペースでご自宅に定期訪問をさせて頂いています。
理由は2つ。1つは、毎回ご自分の血液検査結果を配送員を通じて私に届けて下さる事。
そしてもうひとつの理由は、なかなか目が離せない事・・。

毎回定期訪問の際には、血液検査結果を見ながら気になる点をH様にお伺いしていくのですが、

私:「Hさん、今回カリウムが高いですけど、何か果物とか召し上がりました?」
H様:「ん・・・、そんなに食べてないけど、便秘気味やったからバナナ食べてたなぁ」
私:「Hさん、病院でも聞かれてると思いますけど、生の果物はカリウムが高いですし、
   特にバナナやメロンはカリウムが高いので、Hさんの身体には毒です。心臓に
   負担がかかってしまいますから、果物は缶詰で行きましょうね」
H様:「うん・・そうか。あかんか?分かった。」

ある日は、
私:「Hさん、今回は尿素窒素が高いですけど、うちの食事以外に何かいつもと違うもの
   召し上がられました?」
H様:「ん・・・、何か病院で貧血やって言われたし、レバーを買って来て1パック食べたりを
    続けてたしかな~?」
私:「1パックって??200gくらい入ってるパックですよね?それはHさんには多すぎます~!
   レバーは食べて頂いてもいいですけど、これくらいの大きさのものを(指で示しながら)
   2~3個までにしておいて下さいね」
H様:「うん、分かった。」

またある日は、
私:「Hさん、また最近カリウム上がってますけど、何か思い当たる事あります?」
H様:「いや、最近は真面目にしてるで」
私:「では・・、うちの食事がない昼食には、今何を召し上がってます?」
H様:「うん。麺類かな。最近はとろろすってもらって、とろろ蕎麦にして食べてるけど。
    週に3、4回」
私:「Hさん、とろろはカリウム高いんですよ。しかも茹でこぼしも出来ないから、カリウムを
   落とせないでしょう?だからとろろ蕎麦はやめて、かき揚げ入りのうどんとかに
   しませんか?」
H様:「うん。中村さんにアカンって言われたら食べられへんしなぁ~。わかったわ。」

・・・というような状態で、私が「こういう理由でこれは避けましょう」とお話した事は
比較的ちゃんと守って下さるのですが、訪問の度に何かしら前回はなかった新しいものを
取り入れておられるのです・・・(しかも、どれも慢性腎不全にはおススメ出来ないものばかり)

しかし、このちょっといたちごっこの様な毎月の問答とHさんの努力で、開始から10ヶ月、
何とか再入院もなく、数値もキープされています。
今月も来週訪問予定。
きっと、また何か新しいものを食べておられるとは思いますが、今後もH様のコントロールが
良好に保てるように、この問答は続けていきたいと思っています。


                         はーと&はあと 管理栄養士 中村  愛


北摂の様子は『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。見てくださいね~!

このブログを購読する

9人の管理栄養士プロフィール

  • 山村 豊美「」
  • 大都 宏子「」
  • 島田 天心「」
  • 松政 千佳子「」
  • 宮川 曜子「」
  • 辻本 実希「」
  • 柴田 満里子「」
  • 藤本 祥代「」
  • 小山 祐子「」