食事療養のサポートを現場から発信

思うこと★

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
桜が咲きはじめましたね。
先日配送員にこんな話を聞きました。口数の少ない利用者様が、家の外に桜が咲いているのを見て、その配送員の「桜が咲いていますよ」という言葉に「ほんまやねぇ、咲いているねぇ~」と相槌をうってくださったそうです。
会話することに不自由があり、普段は、おおきに、そうや、程度の簡単な言葉しか交わさないと聞いていた方なので、何となくうれしい気持ちになりました。桜は、良いパワーを与えてくれるのかもしれません。

さて、こんな利用者様がおられます。病名は慢性腎不全、男性、80歳台。
退院後在宅での食事療養目的で、弊社の腎臓病食である蛋白質・塩分調整食を12月より利用開始になられました。
検査値を見てもご自分ではよく分からないとのことで、配食開始以来、何度か訪問し定期的に見せていただいています。
検査結果は、退院後ずっと横ばい、維持しておられます。
初回訪問時、今までの家でのお食事を聞きした時は、とにかく蛋白質もエネルギーも多く含まれている間食が多かったのですが、今は全くやめ、配食利用もあり病院のお食事の指示を守っておられます。
とても真面目に食事療養に取り組んでおられるので、このような、結果になっているのかと思います。
毎回仰る言葉は、「おかずを思いっきり食べたい」。主食を低蛋白のものに変更して頂ければ、おかずの量(蛋白質量)は増やせますが、利用されてはいません。

また、こんな利用者様がおられます。片腎を摘出後腎機能が低下し、病名は慢性腎不全、女性、70歳台。
Drより食事制限は特にしなくても良いといわれていますが、ご主人も配食を利用されているので、一緒に配食を、蛋白質・塩分調整食で利用開始になられました。
数ヵ月後、検査結果を見せていただいたところ、カリウム値が高くなっておられました。
カリウム値が高くなると、心臓に負担がかかり、心筋梗塞のリスクも増加します。
ご自分で勉強され、このゼリーは、このジュースは、とカリウムの量を尋ねてきてくださいます。
その都度、カリウム量をお伝えしますが、毎回仰る言葉は、「これもカリウムが多いのでだめなのね」。全く食べてはいけないのではなく、量を多く召し上がらないで下さいということなのですが、カリウムという言葉にとても敏感になっておられます。

腎臓病の方の食事は、蛋白質の制限が入るので、今までしてきた食事と全く異なります。
なので、腎臓食の配食を希望される方は、上の2人の利用者様はもちろん、本当に困っている方、悩んでおられる方が多いと感じます。

腎臓病だけでなく、食事療養での疑問や困りごとがあれば、できるだけ力になれるよう、バックアップしていきたいと思っています。もちろん愚痴も言っていただければと思います。
先輩の言葉なのですが、私たちの仕事は、“元気を与える仕事”です!本当にその通り!
私たちの存在が、食事療養を続けるにあたって、心が安まる広場のような存在になれれば、と思います。


鴨川の桜です。今にも咲きそうな蕾がたくさん。

はーとに入社し早くも1年。
1年前は先輩の背中を見て走っていたことを思い出します。
新年度が始まる、節目の季節。桜を横目に、走ります★

はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

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