食事療養のサポートを現場から発信

愚痴ぐらい聞きますよ

こんにんちは☆北摂の大都です(^^)ノ
もうすぐゴールデンウィークですね。皆さまは何か楽しい企画されてますか?(^^)

さて、先日あるご利用者さま宅へ伺いました。
Yさま。70代の女性です。8年ほど前に心筋梗塞で倒れてから入退院を何度か繰り返し、2年前に退院後の食事を配食が始まりました。
ずっと塩分制限が必要と言われ続けていたのですが、なかなかご自分ではできずに入退院を繰り返されていたため、今回はきちんと制限したものを・・とご主人様から連絡を頂き、入院先の病院へ訪問しました。

退院後は毎日の夕食をお届けし、血圧も安定されていたのですが、4ヶ月後に一度入院してしまいました。が、その後は入院することもなく、現在に至っています。
ただ・・・入退院を繰り返すうちにADLがだんだん落ち、私が出会った2年前には既にほとんど動けないような状態でした。

そんなYさまの介護をされているのは8歳年下のご主人。
いつもいつも、無愛想なご主人さん。
いつもムスッとして他人を寄せ付けない、そんなご主人さん。

そんな無愛想なご主人さんが、本当に珍しく長く話しをしてくださいました。

定年退職してこれから、ゆっくりしたいと思っていた矢先にYさまが倒れ、それからはYさまの代わりに家事や病院通い。
Yさまは3年前くらいまではご自分のことはできていたのですが、今ではベットからベット横に設置されているポータブルトイレに移動することもままならないこともあるのだとか。
動かない悪循環で体重は増加し、ますます動きが悪くなるんですよね・・

今回の4日程のショートステイから帰って来られてからはベットからすぐの食卓までの移動がやっとになってしまったとのこと。

『本人はショートステイでは車椅子で移動させてもらい、いたせり尽くせりでご機嫌のようだが、家に帰って来てから動けなくなるからなぁ。何が困るって、排泄がな‥失敗すると片付けがホンマ大変なんや。だから、イライラもするし。怒鳴ってしまう。夫婦やからやれるけど、こんなん嫁はせんやろ? 息子はあてにはできんし 。夜にはトイレに起こされるしな‥』
ベッドの操作が少し認知症が進んだのかできないらしいのです。
『押せないようにボタンにテープ貼っててもわからんのや(・_・;)あちこち押して・・』
などなど。
週3日デイサービスに行かれてる間も掃除したりYさまの衣装替えしたり。忙しいようです。
(『なんで女はあんなに衣装持ちなんや(-o-;)』とぼやいておられましたが。)

その日は朝からタレントさんが介護疲れか自殺されたニュースが飛び込んできた日・・

介護するって、他人には解らない苦労やら負担があるのだと思います。
だから、デイサービスやヘルパーさんやショートスティなど介護者の負担が少しでも軽減できるような仕組みがあるのです。
私には介護のお手伝いはできませんが、愚痴ぐらい聞けます。
配食を使って頂くことで、体調管理と調理の時間短縮には役に立つはずです。

気が沈むような愚痴でしたが、Yさまのご主人が愚痴をこぼせる存在になったかと嬉しくなりました。
『長いこと引き止めて悪いな。愚痴ばっかりこぼして。なんか、聞いてくれるような気がして。悪いな。』
少し、すっきりしたような笑顔が覗けました。

いえいえ、私には愚痴ぐらいしか聞けませんから。
愚痴ぐらいでしたらいつでもどうぞ。

はーと&はあと  管理栄養士 大都宏子

北摂の様子は『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。こちらも覗いてみてくださいね~!


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久々に作品でも(^^;)
なんとか月2回のお稽古は続けております。
今回は『花舞』という活け方に初挑戦。

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