食事療養のサポートを現場から発信

病室のネームプレート

こんにちは。めでぃはあと北摂の中村です。
早いもので5月ももう半分が終りました・・・。
ゴールデンウィークがあるので、いつもよりも日が経つスピードが余計に速く感じます。
毎年言っていますが、5月は一年で一番私が好きな季節。
気候も良くて、バイクで走っていてもとても風が気持ち良いです♪
但し・・・昨日は風がきつ過ぎて、またまた片目のコンタクトが飛んでいったのですが・・(泣)
何はともあれ、薫る風に乗ってたくさんのお客様の元へ走っていきたいと思っています。


さて、今回はある病院へお客様の訪問にお伺いした際に目にした「偶然」のお話です。

そもそものきっかけは、4年ぶりに食事利用を再開されるN様からの電話でした。
電話はご入院中の病院からで、退院後体調が戻られるまで配食を利用したい・・という内容
でした。
普段から継続してご利用頂いているお客様であれば、電話で再開のご連絡をお受けして
退院後少し落ち着かれてからご自宅訪問・・というパターンも多いのですが、なんと言っても
N様は4年ぶり。
4年間の間に少しずつ少しずつお客様のお声にお答えしようと地道に改善を重ねた結果、
N様が利用されていた時の内容と食事も献立も配達形態も価格もサービスも大きく
変わっていたので、N様がご入院中に再度食事の利用説明も兼ねてご訪問することに
なったのです。

―訪問日―
N様との約束の少し前にご入院先の病院に到着した私は、お電話で聞いていた病棟の
お部屋を「○○○号室・・・、○○○号室・・・」と病室のネームプレートを確認しながら進んでいくと・・

つい先日まで当社の食事をご利用されていたH様のお名前が。

そしてそのお隣の部屋には、同じく当社の利用者様だったS様のお名前。

そして、その斜め向かいの部屋がN様のお部屋でした。

本来であればこの「偶然」に驚きながらも喜び、N様の訪問を終えた後に
H様・S様のお見舞いに寄るところなのですが・・・

お二人とも在宅に戻られる見込みはないと、ご家族様や担当ケアマネージャーさんから
連絡を受けており、もう私の事がお分かりにならない状況のお二人だったのです。

H様は食事スタート時キザミ食ながらも食欲は旺盛で、新規訪問の際には大きなお声で
お返事もされていましたが、今年に入ってご高齢から状態が悪くなり、入退院を繰り返して
おられました。

S様に関しては何度かブログでも紹介した事がありましたが、お一人暮らしの中でも当社の
配食とヘルパーさんの協力を得て、何とか透析を回避するべく食事療養を続けられ、
数値が改善した矢先に白内障の手術の為入院した病院でこけて骨折し、そのまま透析導入・
認知症の出現と急激に状態が変られた方です。

お二人とも在宅療養はもう難しく、転院先も決まられたと聞きました。

同じフロアのしかも目と鼻の先にいらっしゃるのに、N様と違い、もう私が関わることの出来ない
お二人でした。

担当地区の大きな病院なので、担当の利用者様と何人も遭遇するのは不思議な話では
ないのですが、何となく「もう、関われない」という寂しさと悔しさを強く感じた訪問に
なりました。

人間の命には限りがあると解っているつもりでも、「ま、明日があるか」と当たり前の
ように明日を信じてしまいます。
私たちの仕事は直接の生死の狭間に居るわけではないですが、今日見た笑顔を
明日見られるとは限らない仕事です。
「もう少し、こうしてあげれば良かった。ああすれば良かった。」と後悔する事が
少ないように利用者様と向かい合わなければ・・と改めて感じる『偶然の出来事』
でした。

                             はーと&はあと 管理栄養士 中村  愛


北摂の様子は『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。見てくださいね~!

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