食事療養のサポートを現場から発信

ストレスを溜めずに続けましょう★

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
6月ですね。梅雨の季節です。バイクに乗る時に、カッパが大活躍する季節です。
私のカッパはとても目立つ黄色なのですが、利用者様宅から出るときに着込んでいたら、
利用者様に、いいカッパねぇ、どこで売ってるの?娘に買ってやりたいわぁ、と言われました。
ホームセンターに売っています◎
この方の娘様は、おそらく40~50歳代で、お孫様もいる方なのですが、いくつになっても子供を思う親の気持ちは変わらないのだなぁと感じました。

さて、2ヶ月前、こんな電話がありました。
「お食事、申し訳ないんだけど・・明日からやめてもらってもいい・・?」
O様、70歳代、女性、糖尿病で血糖が上がってしまい、血糖コントロールの為に利用開始されました。
3年前から、昼夕、週に5日、ずっと利用してくださっています。
最近の血糖値は安定しておられ、HbA1c(検査の1~2ヶ月前の平均血糖値を反映する値で基準値は4.3~5.8%)も利用当初8.7%だったのが、今は5.4%に下がっています。

お電話口で、理由を聞かせていただいたところ、
「もらい物が多くてねぇ。
あと、私家族の食事も作るでしょ、作りすぎてこれも冷蔵庫に余ってくるのよねぇ。
配食もくるでしょ、これも全部食べなきゃってストレスになってしまって・・。」
食べ物が余ってくるのがストレスになってしまって、結局、余り物をつまんで食べてしまうようです。
「でも、週5日利用していた配食を止めてしまったら急に血糖が上がってしまうかも・・」
と不安もあるようです。

とにかくお話を伺いにO様をご訪問しました。お店をやっておられるのでお仕事の合間にお話を伺います。

O様、大柄で、とても明るい方で、話していて私のほうが元気をもらえるような、素敵な方です。
食事に対するストレスがピークに達しているようです。
「食べなきゃ、食べなきゃって思うのよぉ、
血糖も下がったし大丈夫だとは思うんだけどねぇ・・」

配食を利用してから努力してHbA1cを順調におとしておられます。
服薬の量も順調に減っています。体重はいったん下がりましたが、最近3kg程増えているようです。
朝食や間食の量もちょうどよい量を召し上がっておられるので、おそらく配食にプラスして食べてしまう冷蔵庫内の食べ物が犯人です。

とりあえず、配食は昼のみにして、夕はご家族と同じメニューで召し上がることになりました。
ご飯の量やおかずの量は配食を参考にされます。
体重はこれ以上増えないようにしましょうとお約束されました。
しばらくこのペースでやってみよう、とほっとした顔をされました。

1ヵ月後、様子を伺いにお店をのぞきました。
ストレス溜めておられないかな、体重維持されているかな。

O様、にこにこと、
「今のところうまくいってるわぁ、配食もきちんと食べてるし冷蔵庫の余り物も減ってるし、体重も増えてないわ。」と言われました。
あぁ良かった。血液検査は6月にされるようなので、また寄りますとお伝えしその場を離れました。
HbA1cがあがっていないことを祈ります。

食事療養を頑張っておられるたくさんの利用者様の病状を悪化させたくないと思います。
管理栄養士は、その方のペースで食事療養を継続できる方法を提案しなければなりません。
O様のストレスが少し解消され良かったと思います。
まだまだ修行の毎日です★


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

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