食事療養のサポートを現場から発信

力を合わせて考えること

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
梅雨の晴間の休日、サッカー観戦に行ってきました。
大きな声を出して、観客皆で応援しました。
選手たちは、試合の前半でも、後半でも、ひたすら走り、戦略を駆使し、仲間にパスをつなぎました。
実際に目の前にする、サッカーのコートは広く、走り続ける90分(45分×2)は、疲れるだろうと思います。汗だくでボールを追う選手たちの一生懸命な姿に、元気と勇気をもらいました。
ちなみに応援していたチームは勝ちました♪

あきらめない、工夫する、チームで力を合わせる!

サッカー観戦でもこれらの事の大切さを実感しましたが、先日H様の担当者会議に参加させていただいた時にも実感しました。

H様、80歳台、女性、独居。リウマチと、リウマチの薬からくる軽度の糖尿病を患っておられます。ほぼ毎日、栄養コントロール食のカロリー調整食をお届けしています。
介護区分の変更に伴うサービス担当者会議です。

担当のケアマネージャー様は、H様へサービスを提供している全ての事業所の方に声をかけられました。訪問看護の看護士様、ヘルパー様、福祉用具の担当者様、以前H様の担当をされていたケアマネージャー様、等々。

「もう、しんどうてね、何もやる気がおきないのよ、
皆が充分助けてくださっているのでこれ以上のことは言えないわぁ」
H様、体調・気分ともにすぐれないようです。その原因は、進むリウマチです。
初回に訪問させていただいた時より、ややADLも下がったように見受けられました。

会議は、ケアマネージャー様が中心となり、各出席者からの報告に添って進みます。
看護士様からは現在の体調や血糖管理について、ヘルパー様からはどんな援助をしているかについて、福祉用具の担当者様からはベッドや手すりの使用状況について・・。
報告後、改善点や今後の方針をH様の意見を聞きながら話し合います。

配食に関しては、受け渡しの方法について、主に話し合いました。
血糖のコントロールは、朝食やヘルパー様のお食事も考えて調理しておられる為、問題なく管理できておられます。

問題はお食事の受け渡しです。今までは、配送員が声かけし、机の上に置いていました。
しかし、梅雨に入り、机の上に置いておくのは、傷んでしまう可能性があります。
配送員が、冷蔵庫に入れることもできるのですが、リウマチの為、ご自分で冷蔵庫を開けお食事を取り出すことも難しい・・・。

さて、どうしたものか。なんとかできないものか。H様とその場の皆で考えます。

結局、冷蔵庫に入れるのが難しいので、保冷ボックスを机の上に置き、その中にお食事を入れることになりました。

ボックスのフタも開けにくいだろうとのことで、フタは軽く閉める、ということになり、
それでもお食事がボックスの中から取り出せないようなら、ボックスに紐をつけたり、フタではない側のボックスをフタのようにしてかぶせたり、いろいろ試してみようということになりました。
様子を見ながら工夫です。

ケアマネージャー様、他の出席者様、皆が意見を出し合い、H様ができることを考え、少しでも生活しやすいような工夫ができないか、と最後まであきらめない姿勢に感動しました。

私も一緒に考え、話し合いに参加させていただくことができ、とてもうれしく思いました。

現在、保冷ボックスのフタは軽く閉めた状態で、開けられているようです。

あきらめない、工夫する、チームで力を合わせることは、どんな場面でも、忘れてはいけない大切なことなんですね。


はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

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