食事療養のサポートを現場から発信

一緒に勉強!

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
先日、はーとの皆でボウリング大会をしました。
業務後ですが、皆元気に、ピンを倒すことだけを考えて、ボールを投げます。
意外に上手な人、いつもの調子が出ず不調な人、投げた後の顔が可愛い人、勝負にとても真剣な人、業務中には見られない顔がたくさん見られました。
私は思った以上に、下手でした!昔、子供会でやった時はもう少しまっすぐ転がすことができていた気がするのですが・・。見事にドベ賞をいただきました。次はドベから脱出したいです。親切に教えてくれた皆さん、ありがとうございました。

さて、先日、ある利用者様にお会いしてきました。
お電話で軽く栄養相談をさせていただいたのですが、直接お会いしたほうが、伝わるだろうと感じ、新規の訪問が私ではなかったこともあり、ご挨拶をかねてお伺いしました。

N様、92歳の女性の方です。病名は腎不全。栄養コントロール食の塩分蛋白調整食を利用してくださっています。病院の管理栄養士様から、退院後も自宅で蛋白制限を続けるように、とご紹介をいただきました。

とってもきれいな鉢植えが庭から玄関先まで続いています。
こんにちは、と声かけをすると、ゆっくりN様が出てこられました。

初めまして、担当の相談員の管理栄養士の宮川です。よろしくお願いします、と私。
まぁまぁ、わざわざ来てくださってありがとう、とN様。
初めてお目にかかるのに、うれしいお言葉です。
とても92歳には見えない、勉強熱心で溌剌とした方です。

挨拶を終え、お食事の話や、ご病状についての話に入ります。
よくよくお聞きすると、入院するまでは、朝に、蛋白質豊富な納豆やお豆腐、カリウム豊富な生のトマト等を食べておられたようです。体には良いのですが、腎臓には食べ過ぎると良くない食べ物です。
腎臓の食事療養の本や、病院の管理栄養士様からの栄養指導で勉強し、今は、よく分かっておられ、やめておられます。

でもなぁ、食べたい時もあるんやわぁ、とN様。
大丈夫、食べてはダメなのではなく、量を守ればいいんです、と私。
数字ばかり気になるけど、分かれへんわぁ、とN様。
大丈夫、私も全部の食材の蛋白質量やエネルギー量なんて覚えていません。

一緒に腎臓病の食品交換表を見ながら、N様が食べたい食品を、今の食事で食べておられる食品と交換しました。納豆、あずき、そうめん等々。食品交換表って本当に便利です。
一緒に勉強しましょう!
それぞれの食品の蛋白質の量を確認でき、この日、N様の“食べてはいけない”という思い込みを、少し和らげることができたのではないかと思います。

退院後の数値は、分かりませんがDrからは何も言われていないようですが、検査の結果がどうか気にしておられました。私も、気になります。やっぱり、蛋白制限がうまくいっているか、腎機能の数値見て、確認したいという気持ちがあります。

次の結果はDrに見せてもらうように言うてみるわぁ、とN様。
また教えてくださいね、と私。
そして頑張りましょう、またお電話しますね、と、訪問を終えました。

庭先のお花は、お独り暮らしなのですが、毎日ご自分で、水やりをされているそうです。
帰り際に、辞退する私に、いいのいいの皆にあげているのよ、と鮮やかな黄緑色の葉っぱをちぎって下さいました。ありがとうございます。


マザーリーフといって、水に浮かべておくと、芽と根がでてくるそうです。
今、家の小皿に浮かんで、毎日私を楽しませてくれています。



マザーリーフを見るたびN様を思い浮かべます。
N様の頑張りを、できる限り応援させていただきます★

はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

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