食事療養のサポートを現場から発信

ケアマネさんの思いやり

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
長い梅雨が明け、本格的な夏がやってきました。全力で鳴く蝉の声をききながら、私も負けまいと、バイクに乗り、利用者様や関係機関の事業所を目指します。
時々、小さな路地に入ると、打ち水をした後で、ひんやりとした風が吹いています。水をまくだけで、感じる気温が違います。昔からの、生活の知恵ですね。

7月末の新聞に、こんな記事が大きく載っていました。
「介護認定基準見直し 厚生労働省方針 軽度判定増加受け」。
何人かのケアマネジャー様に、お話をお聞きしました。
軽度の判定の期間に、軽度の判定を既に受けてしまっている利用者さんはどうするの・・、
また変えてうまくいくのかしら・・、でも見直された判定で使えるサービスが増えるのはうれしいけど・・、
といった感じです。皆反応は似ていました。
ご高齢者の現状を知っているのは、やはり、現場にいる人です。
介護の現場を実際に知った人が、国のえらいさんになったら良いのに、と思います。

ケアマネージャー様は、利用者様に一番あったサービスを提案する為、ひとりひとりの方の身体状況や性格や環境を、確実に把握しておられます。

さて、先日、あるケアマネージャー様と一緒に新規訪問に伺いました。
T様、80代、男性、脱水と栄養状態不良で先日までご入院されていました。
独居の為、食事をろくに食べておらず娘様が様子見に来られていた時に、部屋の中で倒れられたようです。
退院後の安否確認と食事確保の為に、ケアマネージャー様が今回配食利用を提案されました。

T様をかこみ、主に娘様が進行役となり、相談は進みます。
ご本人は口数が少なく少々頑固な方です。時々話をされます。

「じゃあヘルパーさんが入らない日の昼夕にもってきてもらおうか」とケアマネ様。
「安否確認も兼ねて、昼夕そのつどお届けしています」と私。
「食べへん、あまる」とT様。
娘様は、T様の仰ることには、何も言われません。「食べへんなら届けてもらってもねぇ」と言われます。

ケアマネ様は、昼夕そのつど安否確認の為に、配食を利用していただきたいのです。
T様は時々物忘れもあるようで、ケアマネ様は心配そうな声です。

最終的に、ヘルパーさんのはいらない日に昼のみのお届けということになりました。
ご本人の言うことが最優先になりました。

訪問後、ケアマネ様と少しお話をしました。
ケアマネ様は、
「T様は、頑固でとっつきにくい印象がありプライドも高いので、家族様も少し距離をおかれているの、私は本当は寂しいと感じておられるのではないかと思うんです。物忘れもでてきて・・。
うちで住み込みで働かへんか、とよくいわれるの」と言われました。

T様の心の微妙な動きまで考えて案じておられ、驚きました。
ケアマネ様のT様への思いやりの気持ちをひしひしと感じました。

私たちにできることは、配食時に、食事をお手渡しすることで、
T様のお顔を見、話しをして、しっかり安否確認することです。
気になること、T様からの訴えがあれば、小さなことでも連絡を、ケアマネ様や娘様にし、
連携をとらせていただくことです。

T様を取りまく関係機関の一員となり、T様の生活を応援していきます。

ケアマネージャー様の仕事も、私たちと同じ、思いやりの心をもって、ひとりひとりに一番良い方法を提案していくことが大切なのだと感じました。
ケアマネ様と利用者様の姿に、学ぶことは多いです。

今日も、真夏の日差しの中、いってきます!

マザーリーフですが、芽と根がでてきました♪

はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

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