食事療養のサポートを現場から発信

野菜の罠!

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
9月も半ば、昼夕涼しくなってきましたね。
利用者様の服装も長袖を見かけるようになってきました。日中バイクで走っていても汗をかかなくなってきました。
利用者様の食事のお話をお聞きしていると、イチジクやブドウの話が出てくるようになりました。そんなところから秋を感じます。
おいしいものがたくさんの実りの秋(食欲の秋?!)ですが、食べすぎには気をつけないと!

さて、お芋もおいしい実りの秋つながりです。
先日、利用者様のお宅にご訪問してきました。
80代、女性、独居の方です。糖尿病をお持ちで、食事療養をご自宅で頑張っておられます。横乗りの時に少しお話したのですが、お腹がすいてたまらないの、と困っているご様子でしたので、ゆっくりお話をお聞きする為、改めて伺いました。

とても真面目な方で、決めたことはとことんやる性格の方です。
昨年末より利用をスタートされ、すっと血糖やヘモグロビンA1c等の糖尿病の数値は安定していました。

訪問時、ちょうど9月の検査表があったので、見せていただきました。少し8月より数値が上がっていました。

「なんでかねぇ、少ししか食べていないのに、こんなにお腹がすいているのに・・」

はーとの配食は、昼と夕と2食で利用していただいています。朝のお食事の量はちょうどの量。
他に思い当たることは・・・確か、お腹がすく時は、野菜を出汁で茹でたものを付けたして食べておられると言っていたような・・。

もしかして・・と思い、野菜の種類は何でしょうか?とお聞きしてみました。
「野菜は、どれだけ食べてもいいんでしょ。」とご本人。
そうなんですが・・。
「かぼちゃに、じゃが芋に、時々さつま芋、ニンジンや玉ねぎをよく食べるわ。菜っ葉はもたないでしょ。」

数値が上がってしまったのは、芋、これが原因でした。
お腹もちが良いように芋類を食べておられたのです。

芋類は、野菜の仲間ではなくご飯やパン等主食の仲間になる為、血糖を上げてしまうことをお伝えしました。
とても驚かれ、ニンジンや玉ねぎやブロッコリー等を主に使っていただくようにしました。

また、果物の量も増えていました。
スーパーの店頭にならんでいる秋の実り、イチジクやブドウです。
リンゴやバナナの分量は知っておられるのですが、イチジクは一度に3個、ブドウは半房を食べておられました。分量をお伝えしました。

「その量なら食べていいのね、また、がんばってみるわ!」とご本人。

何の野菜を使っておられるか、もっと早く気づいてアドバイスできていたら・・と、
思います。この仕事は、細かな気配りが絶対に必要だと、改めて感じました。

同じ後悔はしないよう、気配りを忘れないように努めます。
まだまだと思うことだらけですが、頑張ります!

次回の検査結果で下がっていることを願います。


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

このブログを購読する

9人の管理栄養士プロフィール

  • 山村 豊美「」
  • 大都 宏子「」
  • 島田 天心「」
  • 松政 千佳子「」
  • 宮川 曜子「」
  • 辻本 実希「」
  • 柴田 満里子「」
  • 藤本 祥代「」
  • 小山 祐子「」