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もしもに備えて

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
先日、はーとの配送員を対象に、救命隊の方に出張していただき、普通救命講習が実施されました。私も参加させていただきました。以前、山村マネージャーがブログでも紹介されていた講習です。

はーと&はあとの配食を利用してくださっている方々は、高齢の方が多いので、配送員が配達に伺った時に、緊急の場面に遭遇する場合があります。
そういった時、また普段の生活でもそういった場面に遭遇した時、何もできないより、何かできた方がよいに決まっています。
ということで、仕事後に3時間みっちり、皆で応急手当について学びました。

一番初めに、救命隊の方が、体験談をされました。
海で溺れ、呼吸を失っていた6歳の男の子の話です。
救命隊の方は、その日、休日でたまたま海水浴へ行かれていたそうです。
そのうち遠くで人が集まっているのに気付きました。
真ん中には横たわった男の子と、心肺蘇生法を行っている20歳くらいの若い男性がいました。救命隊の方もすぐに一緒に心肺蘇生法を行いました。その後、ドクターヘリが来て、その場で手術が行われ、男の子は一命を取り留めたそうです。
もし私がその場にいたら、何かできたでしょうか。何もできなかったのではないかと思います。でも、何もできないなんて嫌です。

救命隊の方は、初めに心肺蘇生法を行っていた、あの若い男性がいなかったら、男の子は助からなかった、と断言されました。

実際の死に直面しておられる救命隊の方の話は、胸にずっしりときました。
そして、これから行われる救命講習で身につける応急処置は、人の命を救う為に、とても重大なことであると感じました。

救命のリレーは、早い通報と応急処置、早い救急処置、早い救急医療です。
私たちにできるのは、助けを呼ぶこと、人工呼吸、胸骨圧迫(心臓マッサージ)、AED装着。
講義、実技、講義、実技、最後にテストです。
免許を取る時にも習っていたはずなのですが、だいぶ忘れていました。
配送員さんと一緒に、実技を交え必死になって、講習を受けました。
人工呼吸も胸骨圧迫も体力を使います!しかし命がかかっているので必死です!

講習の最後に、救命隊の方から言葉をいただきました。
この講習を受けた私たちに、自分さえよければいいという気持ちにならないでほしい、と。

自分さえよければ、周りの人が泣いていようと、怒っていようと、どうでもいいの??
よくないです!困っている人を助けること、思いやりをもつこと。人間として基本です。
この基本をもって行動しようと思います。

夜遅くに、講習をしてくださった救命隊の方々、また機会をつくってくれたはーとに、本当に感謝です。

AEDの装置はこんな感じです。スイッチを押したり、カバーをあけると、自動的に音声が流れます。

救急車が到着するまで、京都市の平均は約6分。年間の出動数はなんと7万台。
実は先日、私の担当のエリアの利用者様が2人、救急搬送されました。
お2人とも独り暮らしです。呼吸はあったようでよかったです。

もしもの場面に遭遇した時は、何かができるように、今回の講習をしっかり胸に刻んでおきたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

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