食事療養のサポートを現場から発信

ぎりぎりのところで電話ありがとう

こんにちは。めでぃはあと京都の山村です。

11/14世界糖尿病デーの日、京都府医師会の主催で「糖尿病対策講座」が開催されました。
はーと&はあとも出展依頼がありブース出展させていただいてました。
一般市民向けの講座で当初、参加予定人数が150名のところ、実際の参加人数は270名でした。
大変好評だったようです。
はーと&はあとのブースにも立ち寄ってくださり、色々お食事についてお話してました。
ぐっどはあと(施設向け配食)の利用者様や栄養指導先での患者様も参加されてました。

ブース出展では同業他社の配食サービスもこられてました。
同業の女性スタッフの方とお話してました。
「ブログ見てますよ~~!すごいですね~~!同業としてではなく、1栄養士として見てます(笑)」
めでぃはあとの管理栄養士の活動を、見て頂いており大変嬉しく思いました。
ブース出展やイベント参加では同業の方や食品関係の業者の方との情報交換ができとても楽しく
勉強になります。
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さて、先週、現在は配食サービスは利用停止になっている方なのですが、すごく
気になっていてお電話をしました。

50歳代、女性、肝機能障害、肥満、股関節変形により歩行困難、車いす生活、要介護Ⅲ、
独居、性格・温厚だが内面はすごく繊細。
お電話すると、すごくかすれた声だったので思わず電話口で「大丈夫ですか!!!」と
大きな声で叫んでしまいました。
すると本人様、さらにかすれた声で
「最近、ちゃんと食事ができていなくて・・・。
ほとんど食べれてません・・・」

私「ダメじゃないですか!ちゃんと食べないと!」
以前からも配食が届いている時はよいのですが、それ以外の時はお粥だけだったりもしています。野菜も食べないとと思われ、(気持ちはがんばられるが実際、身体は動かず)
ヘルパーさんに野菜を切って冷蔵庫にはいれてもらうが、実際、夜、調理するとなるとできなくなられます。

私「あかん!こんな状態やったら栄養失調で入院になってしまう!明日から、しばらく
 配食届けますから、回復するまで食べてください!」

本人様「ありがとう、ありがとう、ありがとう!そうします。食べないとダメですよね。
わかっているけど、つい・・・。
でも、本当に私がぎりぎりの所で電話してくれてほんとにありがとう。
もう、どうなっていたかわからへんわ」
    


最後に本人様が、もう一度
「私がぎりぎりのところで、ほんとありがとう・・・」とかすれた声がさらにか細くなって泣いてられました。

このお電話から1週間、びっちり食事をお届けし、随分、元気になられました。
そして、今週からは市の配食とはーと配食を取り混ぜ、この女性の食生活を支えています。
若年なのに、身体が不自由で疾病も抱えてられます。入退院も繰り返されています。
まわりには(ヘルパーさん等)支えてくれる人はいるが、言い知れぬ不安な気持ちが押し寄せることがあることが言葉の端々に現れています。
そんな、闇の気持ちをなんとか少しでも、わかってあげられる存在、あなたの事を気にかけている存在でありたいです。

在宅での関わりってそういうことではないのでしょうか?!

この女性には「頑張れ!」ではなく「大丈夫!」と声をかけたいです。

                     はーと&はあと 管理栄養士 山村豊美

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