食事療養のサポートを現場から発信

歴代最年少

こんにちは☆北摂の大都です(^^)ノ

『2月は逃げる』とはよく言ったものです。
本当に2月はバタバタ過ぎ去ってしまいました(^^;

すっかり春らしい陽気になりましたが
また来週から『寒の戻り』があるそうです。
体調崩されないようお過ごし下さい。

さて雨の中、ある利用者さま宅へ伺ってきました。
高槻市在住、47歳男性、Hさま。
お母様と二人暮らしです。

糖尿病があると聞いて伺ったのですが、すでに病院からは糖尿性腎症の食事が必要と
言われて退院されてきました。

これまでの病歴を確認すると・・
糖尿病と診断されたのは39歳。しかも脳内出血で倒れ緊急搬送され
そこで初めて糖尿病が発覚。

糖尿病の恐ろしさは合併症があること。
特に自覚症状がないまま糖尿病が進行すると
毛細血管での障害が糖尿性腎症や糖尿性網膜症を引き起こし、
大きい血管での障害が心筋梗塞、脳梗塞を引き起こします。
このHさま、脳内出血で倒れてから命は取り留めたものの、右半身麻痺が残りました。
少し言語障害も・・
39歳の若さで麻痺(><)
最近は50歳代、60歳前半で
脳梗塞が原因で半身麻痺になられた方に出会います。
39歳、私が出会った最年少・・
まだまだ、これから働かないといけない年代なのに。残念です。
39歳からずーっと目の悪いお母様がお世話をしておられます。

この度、糖尿性腎症の食事療養が必要になたわけですが
普段の食事をヒアリングすると
スナック菓子や、牛乳が大好きで、水分補給といえば牛乳をゴクゴク・・

糖尿性腎症の食事療養で一番困るのが
『必要エネルギーの確保と蛋白質の制限との兼ね合い』
です。
今まではエネルギーを摂り過ぎないよう努力してもらっていた考えを
180°ひっくり返して蛋白質制限をし、糖類や油を使ってエネルギー確保をして頂くという考えに
切りえていただかないといけないのです。

幸か不幸か?Hさまは意識して血糖コントロールをしていたわけでなく
好きなものを好きなように召し上がっていたので、
初めから、「蛋白質制限と必要エネルギーの確保」の食事療養を始めてもらうので
少し導入しやすかったかもしれません。

しかし、高齢のお母様が食事の用意をされるので
塩分の多い食材は使わないように・・
主菜の魚、肉類は手のひらに乗るくらいの量で・・
朝食は・・
間食は・・の説明をすること1時間弱
その間に
「カルピスは飲んでも良いかしら?牛乳はコップに何杯までならいいの?」
と言った同じ質問が何度か入り(^^;

とりあえず、その日の指導を終えHさま宅をあとにしました。

39歳・・若いですよねぇ。
まだまだ長い人生。少しでもコントロールして頂きたいものです。
改めて、食習慣の重要性と糖尿病の恐ろしさを再認識した
訪問でした。

あれからまもなく1週間。
「牛乳をコップ半分までに・・」の私の言葉に
言葉を失っていたHさま。
ちゃんと守ってくれているかしら?

はーと&はあと  管理栄養士 大都宏子

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