食事療養のサポートを現場から発信

カリウム値上昇の原因は?

こんにちは☆北摂の大都です(^^)ノ
昔から『暑さ、寒さも彼岸まで』と言われますが、
彼岸明けにも関わらず、寒の戻り・・おまけに雨まで一緒・・
咲き始めた桜もきっと「およっ」と思っているのではないでしょうか・・

心地よい季節が待ち遠しいものです。

以前のブログにも紹介しました、吹田市在住のFさま。
糖尿病の合併症で右足を切断、目もほとんど見えず、糖尿性腎症も発覚し・・
20歳台の娘様と暮らしています。

諸事情がありはーとの食事はそう多く利用されず、
ヘルパーさんに塩分・蛋白質制限の食事作りをしてもらっています。

最初の訪問から5ヶ月(早いもので)
毎月、訪問してご本人様からの質問にお答えしています。
退院されてからの血液検査の結果も良好でヘルパーさんの努力が実を結んでいます。

調理はヘルパーさんにしてもらうのですが買い物は娘さまがされます。
すっかり買ってきた肉や魚の切り身は40g程度の小分けにして冷凍することにも慣れ、
朝食の準備や水分制限のあるFさまの一日分のほうじ茶(500mlのペットボトル2本)の準備も慣れました。
ご本人様も頑張って取り組まれています。

先日訪問したところ、
血液検査の結果を聞く前に薬が増えたと聞かされ・・
よくよく聞くとカリウム値が高かくなったと。
一体、何が原因??
ふと並んでいるヘルパーさんが作ったおかずを見ると・・
小鉢に入ったさつま芋が。
確認すると
ご自身ではガスを使うことができない為、さつま芋を電子レンジで加熱して最近よく食べていると。
調理時間の関係でヘルパーさんが作るおかずでは1品足らないため、追加して食べているとのこと。
もちろん、それも承知でカロリー確保が必要であるため、茹でた野菜や芋にマヨネーズをかけて食べてくださいとは伝えていたのです。

しかしレンジ加熱ではカリウムは逃げていきません。
水溶性のカリウムは水に溶け出すのですから
『一旦、茹でてから調理』が必要なのです。

早速、カリウムの話と茹でることの必要性を説明し
レンジ加熱ではなく、茹でてもらうことを約束。
娘様に芋類や野菜の茹でたものをタッパーに入れておいてもらうことにしました。

ついでに横にある鰤大根に目をやると・・
鰤の切り身が二切れ・・
娘さまもこれには「あれ?」
どうもヘルパーさんが間違えて調理されたよう。
いつもこんな量では問題です。

ヘルパーさんには私から伝えておきますねとFさま宅を後にしました。

時には食卓のおかずチェックも必要です(^^;

こそっと隠してあるお饅頭やおかき
これは食べても(食べさせても)いいかな?と冷蔵庫から出される食品
ちょっと味みてくれない?と自家製の金柑のシロップ漬け
たぶん、病院の栄養士さんには伝えて(バレて?)いない食生活が(^^;

訪問すると見えてくるものがたくさんあります。

在宅での食事療養が少しでも長く継続してもらえるよう
その人にあった介入方法でサポートしていきたいものです。


はーと&はあと  管理栄養士 大都宏子

北摂の様子は『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。こちらも覗いてみてくださいね~!

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