こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
配食をご利用して下さっているご高齢の方の中には、介護認定を受けているけれど、サービスは利用していない、食事の準備には困っているが、ヘルパーやデイサービスの利用で食事を確保するのはちょっと・・・、という方が、意外に、おられます。
昨年の10月より、利用が始まった、M様ご夫婦もそういった方々でした。
奥様、食事を準備することが負担になっています、でも介護サービスは受け入れたくない・・。
地域包括支援センターのケアマネージャー様が、それなら配食はどうでしょう、と勧められたのが、はーとに声をかけて下さったきっかけです。
新規訪問時、ご主人、配食サービスもあまり利用したくない、といった様子でした。
一方、奥様は、でも食事準備ができないの・・とずっと下を向いて、不安げな様子でした。
奥様は体の老化についていかれず、精神的にも不安定になっているようです。
そんな奥様にご主人、少し不満そうな様子です。
「他に家事もあるし、奥様の負担減の為にも食事は配達してもらいましょ??」とケアマネージャー様や私の話に、ようやく、それなら配食を利用しようか、とご主人うなずかれました。
そうして、M様ご夫婦にお食事のお届けがスタートしたのですが・・・
奥様、1月にご入院となってしまいました。できないことが多く、精神的に参ってしまい、“鬱”との診断でした。
しばらくご主人にのみお食事をお届けになりました。
ご主人、こころなしあまりお元気はないようでした。
2か月程たち、先日、奥様がもうすぐ退院されることになりました。
要介護の認定もでて、担当ケアマネージャーも変更になりました。
その、ケアマネージャー様の引き継ぎに、私も呼んでいただきました。
M様宅を訪問するのは、5か月ぶりです。
ご本人、奥様はまだご入院中なので、2人のケアマネージャー様と、ご家族と、ご主人での相談です。
ご主人、だいぶ、気持ちが変わっておられました。
「あいつなぁ、家に帰ったら、また食事して、家事して、トイレも自分で行って・・・といいよるんや」、奥様を思いやり、負担を減らす為に、介護サービスを利用し、助けてもらいたい、と。
そして、「食事は、はーとさんにお願いします」と言って下さいました。
また、奥様がご入院中、1人での生活は、大変で、食事は本当にはーとに届けてもらってよかった、と思って下さいました。周りの助けを受けることは大切だと感じられたようです。
まだ介護のサービスは始まっていませんが、ご夫婦の在宅での生活が、今までと少し変わって、よい方向にすすんでいきそうな気がしました。
ご主人も奥様も暖かい住みなれた家で安心して、新しい気持ちで、生活していけるよう、お2人の不安な気持ちを、やわらげるお手伝いができることを、とてもうれしく感じました★
本文と関係ありませんが、このご夫婦、お2人とも春を感じさせる、良いお名前なんです。
はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子