食事療養のサポートを現場から発信

水分には気をつけて!

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
8月にはいり、猛暑が続きますね。
午前中で乾く洗濯物、どこへいっても聞こえる蝉の声、家に帰るとクーラーをつけずにいられない自分、ほんとに暑い夏を感じています。
利用者様宅へ訪問すると、気を遣ってくださり、冷たい飲み物を出してくださる方もいます。
ありがたいことです。

この暑い夏、ご高齢の方は水分補給がかかせませんが、何も考えずにガブガブ飲んでしまってはいけない方もいます。それは、透析の方です。

さて、透析のクリニックさんで栄養指導をさせていただいているのですが、
水分のお話は必ずさせていただいています。

透析の方には水分制限があることは皆さんご存知だと思います。
透析を受けておられる方は、腎機能の低下により尿量が少なかったり、尿が出なかったりで、水分の調節ができません。水分を摂り過ぎてしまうと体に水が溜まり、血圧が上昇したり、心臓が大きくなったり、むくみが出たりします。
なので、体重の増加を目安に体の中の水分量を、飲水量で調節しないといけません。

クリニックの透析患者さん、N様とO様、60代、男性の方。
待合室でちょうど一緒になるときがあります。
お2人とも、糖尿病性腎症から透析療法をされて2、3年ほどです。
水分管理が必要であることは理解され、実行されています。

ただ、O様のほうが、体重変動が大きくなります。
透析前の体重は、透析後の体重より5%増加です(透析間体重増加は少ないほど長期生存に有利です。
ちなみに6年生存率では4%未満がベストです)。

「なんでやろ、飲んでへんのにな?でも暑いし喉渇くんや…」 と、O様。
小柄な方なので、水分制限は700mlです。

「俺はな、喉が渇く時は、氷をなめるんや」と、そこで、N様、
「それいいなぁ!」「それいいですね!」とO様と私。

O様の話をお聞きしていると、朝に牛乳を150ml(習慣のようです)、夜に焼酎を水割りで200ml(やめられない)、他に3食の食事中、3回の服薬の為にお茶や水で、1L を越えていました。

「ホンマや、結構飲んでんな~」とO様、気付かれました。

牛乳(リン制限もあるので)、焼酎を半分にし、N様の氷作戦を取り入れて、水分摂取に気を付けていただくことになりました。
暑い夏、つらいかと思いますが、お体の為にも水分には気を付けてください。

「俺の方法、ええやろ~」とN様。
良い案をありがとうございます!
でも次は、生果物やお漬物が大好きなN様のお食事をお聞きする番ですよ!

栄養指導の知識は、本や講習会で勉強するだけでは、頭の中にははいってきません。
はーとの利用者様や栄養指導先で患者様と話す中で、教わる事、得る事が多いと感じます。
その知識・経験を、在宅で、クリニックで、次に出会う方の助けに活かせれば良いと思います。

先日、紫蘇の束が100 円で売っており、紫蘇ジュースを作ってみました!
きれいな紫色になりました♪
結構な砂糖の量がはいっているので、これも飲み過ぎには要注意!!



はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

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