食事療養のサポートを現場から発信

気持ちを伝える、気持ちは伝わる

こんにちは。めでぃ京都の藤本です。
毎日暑いですね~。でも台風の影響もあって今日は久しぶりの雨模様。
明け方はどしゃぶりで、今日仕事行けるのか!?と不安になりましたが、家を出る頃には小雨。
日中も弱い雨が降り続いてはいましたが、暴風雨にならずによかったです。
暑さでしんどくなっている皆様も今日は低めの気温で久しぶりに過ごしやすかったのではないでしょうか。

さて、先日お世話になっている事業所のケアマネージャー様に会いに行ったときのことです。
「こんにちは、はーと&はあとの藤本です!」と挨拶すると、「藤本さんっ、やっと会えましたね!」と来てくださるケアマネージャーの方が…
まだ入社してすぐの頃、先輩に同行して挨拶をしてから、なかなかお会いできなかったY様にやっとお会いできました。

7月中旬にY様から紹介いただいて訪問したO様。肺がんの疑いがある方でした。
試食を持ってお伺いしたときは奥様とお話しさせていただいたのですが、話を聞けば、O様ここ1ヶ月ほどほとんど食事を取っておられないとか。
タバコとお酒はやめられず、毎日ビールでお腹を満たし、アイスやあめなどを時々食べるくらいだそう。
奥様はとても心配されており、なんとか食べてほしい、と強く思っていらっしゃいました。
刻み食やったら噛まんでもいいし、これやったら食べてくれるかも、とYケアマネージャー様と相談されてはーとの試食を希望してくださりました。

その日の夕方、試食どうでしたか?とお電話してみると、「やっぱり食べてくれへんかったわ。せっかく持ってきてくれたのにごめんね」と奥様。
やっぱり食べてもらえなかったか…
でも、なんとか食べてほしい!!心配されている奥様のためにも何か案はないか、と考え、コンビニが近くにあることもあって、ゼリータイプの補助食品をおすすめしました。
「ビールだけでは栄養が足りないから、ゼリーでしたら口当たりもいいし、もしかしたら食べていただけるかもしれない。エネルギーもしっかり取れるタイプのものが売っているので、一度探してみてください。」
と商品名をお伝えすると、「一回コンビニで探してみるわ」と奥様。

しばらくしてからY様にO様のご様子を伺ってみると、7月末にO様お亡くなりになったとのこと。
がんであっても入院も点滴も拒否されていたO様。
一番近くにいて、本当に心配されていた奥様はどんなに悲しく辛かっただろうと胸が苦しくなりました。

そして先日、Y様に直接お会いできた際に、O様の奥様のご様子を尋ねてみると、今は落ち着いてらっしゃるとのこと。
「もう少し経ったら寂しさもでてくるんやろうなぁ」とY様。
一生懸命ご主人のためになにかできないか考えてこられた奥様だったので尚更心配です。
でも、Y様からこんなことを言っていただきました。

「藤本さんが訪問したときも心配してくださっていて、ゼリーのこととかも教えてくださったこと、奥様はとっても喜んでらしたのよ」
「私も直接会ってお礼が言いたかったんやけど、遅くなってごめんね。本当にありがとう」

何もお手伝いできていなかったけれど、気持ちは伝わっていたのだなぁととても嬉しくなりました。
「なんとか力になりたい!!」
この気持ちがある限り、何かいい案はないか一生懸命考えて、お伝えしていきたいと思っています。
気持ちだけではどうにもならない事は重々承知しています。
でも、この気持ちがなかったらいくらいい案があっても伝わらないとも思います。

気持ちは伝わると信じて、これからも利用者様とあったかい関係を築いていきたいです。

はーと&はあと 管理栄養士 藤本祥代

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