食事療養のサポートを現場から発信

時には嘘も・・

こんにちは☆北摂の大都です(^^)ノ

先日の台風がやって来て、少し夜の温度が下がったかなと感じています。
ちょうど夏の疲れが出る頃です。お気をつけ下さいませ。

さて、そろそろ配食をスタートして2ヶ月が経とうとしている
東淀川区のNさま。
70歳代 女性。慢性心不全の方です。
今までも何度も入退院を繰り返されています。

今回の退院に伴い、ご自宅を訪問される訪問看護師のMさんより紹介されました。
新規訪問時には同居の息子様も同席して下さいましたが、
息子様も
「今まで、家族が言っても言うこと聞かなかったし、今回もそう続かんやろ・・」
といった温度でのスタートとなりました。

ご本人様のそれまでの食生活と言えば・・
田舎の出身とのことで
塩辛いモノが大好き。なんでも醤油をジャバジャバかけ、
漬物、みそ汁は毎日。

お届けする食事には醤油などはかけないようお願いして帰りました。

お届けから数日後
味のことを伺うと
「もみない、もみない。」
味が無いという意味らしいです(^^;

そうは言っても心臓に負担かけないよう
薄味が大事ですからね、
頑張って食べてくださいね、しばらくしたら慣れますよ・・

私の声かけには
「そや、そや。塩がアカンねんな。」
と納得顔。
だったんですが、ウチの中では「味ない、味ない・・」と全量摂取はできていなかったようです。

そして半月経過。なんとか心臓は悪くならず維持できていると主治医からも言われたようでしたが
ご本人様は「味がない、味がない・・」
まったく慣れることなく・・
看護師のMさんに食べられないとの訴えがありました。

そこで看護師のMさま、担当のケアマネージャーさんと相談した結果・・
食事の塩分を上げるのではなく、今のままの食事をお届けすることになりました。
夕食以外は自宅で用意をされていることも考え、
また、味がないと言ってこられることを想像し私達が出した結論は
『ご本人さまには塩分を少し上げた食事に変えてみたよ。どうしても食べられない時だけ、ポン酢をかけて食べてね』とウソをつくことに。
塩分を上げてとウソをつくことになりますが、ご本人の心臓のため。
少し味が濃くなった食事だと思って食べて頂ければ、
食べられるかも・・
息子様にはことの次第をご説明してご了承頂きました。

あれから、1ヵ月。
入院することなく在宅で過ごして頂けています(^^)
ウソをついてしまいましたが、結果は良かったです。

ご本人様にとってツライ食事制限を
継続してもらうには、周囲の協力も必要です。

これからも家族様やケアマネージャーさん、訪問看護師、在宅生活をサポートするスタッフの方達と
一緒になって在宅での生活をサポートしていきたいものです。

それには、今回みたいにちょっと「ウソ」をつくこともあるかもしれませんね(^^;


はーと&はあと  管理栄養士 大都宏子

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