食事療養のサポートを現場から発信

週に1回の注意報

こんにちは。めでぃ北摂の寺田です。 今日もさわやかな秋晴れ!気持ちのよい一日でした。
バイクで走っていると、ちらほらとイチョウが黄色く色着いてきています。
吹田エリアを担当して初めての秋。
イチョウ並木がまっ黄色に色づく日が待ち遠しいです♪

さて、今日は7月にお会いした糖尿病をお持ちの87歳の女性のお話です。
お一人暮らしですが、息子さまご家族が近くに住んでおられます。
普段はご自身でご用意されたり、お嫁様が自宅のおかずの余りをお届けしたりしていますが、
同居しているわけではないため、毎日Y様にお食事をご用意するのが難しいし、
お嫁様宅のお食事は成長期の息子様向けのカロリーが高く味の濃いものであることを気にされ、
Y様の身体のことを思ってはーとに連絡をくださいました。

Y様は、普段は三度の食事以外に、冷蔵庫の中のものを好き勝手食べてしまいます。
軽い認知症もありますが、ご自身で調理できないわけではなく、ご自身で買い物にも行けるため、
頻繁に出歩き、好きな食べ物をたくさん買ってきて冷蔵庫にしまい、
好きな時に食べてしまう癖があるそうで…

HbA1cは9.1!

決して良い値ではありません!
というか、とても高いです!

今の状態をお嫁様にもご説明し、はーとのお食事で食事療養を始めることになりました。

Y様は認知症があるため、ご自身で管理するのは難しいことから、
お嫁様も、すぐにつまめるおやつや常備食は買わないようにすること、
Y様の目につくところに置かないこと、
そして、定期的に冷蔵庫をチェックし、
Y様がご自身でおやつを買ってきたときは、こっそりと没収するように
お伝えしました。

最初は週に2回程度から始めましょう!
と言っていましたが、
Y様は2回もお弁当を食べるなんて…と、ご不満の様子。

ですから、
「まずははーとのお食事に慣れていただきましょうね!週1回からでも大丈夫ですよ」
とお伝えし、週1回に減らし、様子を見ることにしました。


その後Y様は、はーとのお食事を受け入れてくださったようで、
今の気分を害さないよう、
週に1回だけ、
このままはーとの食事を食べていただくことになりました。


それから約2か月ほどが経過し…


久しぶりにY様のお嫁様にお電話させていただき、
Y様のご様子をお伺いしました。

すると、
以前は9.3だったHbA1cが、昨日の血液検査では7.1まで下がったとのこと!

Y様は「私は糖尿病だからしょうがないのよ…。週1回だし」と言いながら
はーとの食事を薬だと思って食べてくださっているようです。

いままで問題だった冷蔵庫の中のおやつは、お嫁様がきちんと管理してくださり、
自由に間食できない環境を作ってくださったようです。

「たった週1回のことなんですが、
その1食で、母(Y様)が自分は糖尿だと認識する機会にもなるみたいですし、
また家族も食事療養しなきゃ!と意識できるので
助かっています。
本当はもっと母にはーとさんの食事を食べてもらえると助かるけれど、
やめるって言い出したら困るので、このまま週1回で続けさせてもらいますね。」

Y様やY様のご家族にとって、週1回のはーとの食事が、
「糖尿病の注意報」のような役割を担っているようです。


これからも、細く末永くお付き合いできるとうれしいです!

はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

このブログを購読する

9人の管理栄養士プロフィール

  • 山村 豊美「」
  • 大都 宏子「」
  • 島田 天心「」
  • 松政 千佳子「」
  • 宮川 曜子「」
  • 辻本 実希「」
  • 柴田 満里子「」
  • 藤本 祥代「」
  • 小山 祐子「」