食事療養のサポートを現場から発信

不安とのお付き合い

こんにちは。めでぃ北摂の寺田です。
前回のブログを書いていたころうっすらと色づいてきたイチョウが
そろそろ銀杏の実の香りを漂わせるようになりました。
順調に秋は近づいているようです。

銀杏を見ると私は自分の通っていた幼稚園時代を思い出します。
グラウンドの後ろには大きなイチョウの木が何本もあり、
秋になると地面が一面黄色いじゅうたんになるのです。
子供のころはあの銀杏の実の臭さが苦手だったのですが、
木を蹴ったり揺らしたりすると
ボテボテ…!と銀杏が落ちてくる様子が面白くて
力いっぱいイチョウの木の揺らして遊んでいました。

あれからもう約20年近く経つけれど、あの頃の記憶は鮮明に覚えています。
(大好きな遊びの一つだったから…)

あと20年後には、今見ている吹田のイチョウの香りと景色を
鮮明に思い出せるかな~
せっかくバイクで外を走っているのだから、
吹田の大好きな景色をたくさん発見していきたいと思っています♪

さて、肝硬変由来の糖尿病をお持ちのM様のお話です。
M様はとても几帳面な性格の方。
初回訪問の時、病院でもらってきた糖尿病交換表の単位が書かれた指示表を持ってきて
「この通りやらなければいけなくて、頭が痛くなりそう…。だから少しでも楽できればと思って連絡してみたの。」
とお話ししてくださいました。

M様は病院で言われた通りに何とかしなくちゃいけない!!という意識を非常に強くもっておられる
とてもまじめな方です。

ですから
少しでも気持を楽にしてあげたいと思い
「はーとの食事を目でみて覚えて、目安量を自分でわかるようになることを目指しましょうね。あとは食事時間をできるだけ決めて規則正しく召し上がってくださいね」
とお伝えし、はーととのお付き合いが始まりました。

それから約1か月ほど経過し最近のご様子はいかがかと気にかかり、再訪問させていただきました。
「この1か月病院には行ってはいないけど…なんだかわからないこともいっぱいあるし
この表の意味も分からないし、夫の介護があるから食事の時間もずれることがよくあるし、自分ではきちんとやらなきゃいけないという気持ちはあるのだけど、しんどくなって…」

M様はご不安な気持ちが強い様子。
でもお話を聞いていると、ご飯の量もきちんと守っているし、糖尿病交換表の使い方もしっかり理解されているのです。

ただ、ほんの少しわからないことがあったり、できないことがあると、
とても不安を感じてしまい、精神的にご自身を追い込んでいる様子が伺えました。

なんとかその不安な気持ちを取り除いていただきたいと思い
「M様はきちんとご理解されているのですね。でも、もう少し力を抜いても大丈夫ですよ。
量れないときは、はーとの食事の量を参考にしてくださいね。M様本当に頑張っていますから…」と
何度も何度もお話しさせていただいきました。


するととてもホッとされた表情で
「そういっていただくだけで心が軽くなります。どうしてもこの通り(糖尿病交換表)にやらなくちゃいけないと思えば思うほどわからなくなっていたから…」

この時私は、何とかM様の心の重みを取り除いてあげたいと必死でした。
ほんの少しでも私の気持ちが伝わっていれば、それだけで十分です。

きっとM様はまた不安に思うことがでてくるかもしれません。


少しずつ、時間をかけてでも、
M様の心が軽くなるように
お手伝いさせていただきたいと思いました。

M様、また不安になったらいつでもご連絡くださいね!


はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

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