食事療養のサポートを現場から発信

前向きな人生を生きるために

こんにちは。めでぃ北摂の寺田です。

またいちだんと寒くなりましたね!
自宅では親戚の方から作っていただいたちゃんちゃんこを着て寒さをしのいでおります。
手作りのぬくもりがとても気に入っているのですが、今晩は寒さに負けて暖房をつけてしまいました。
暖房による乾燥に負けないように、体調管理にも気を付けていきたいと思っています☆

さて、先日久しぶりにご利用者様N様宅をご訪問させていただいた時のお話です。
N様はお独り暮らし、女性の方です。
膵臓、肝臓、腎臓が悪いため、塩分、脂質、蛋白質制限の必要があり、
現在のはーとの食種では対応できていないため、
はーとの塩分制限食をご注文いただき、ご自身で蛋白質(肉、魚、豆腐など)の量を半分程度残していただくことで食事療養を行っています。

 N様との初めての出会いは、入院先の病室でした。

病院におられたせいか、とてもはかなげな表情をしており、
「とにかくしんどいからよろしくお願いしますね」と聞き取るのが精一杯な位、
か細い声を出しておられました。
ですから私は在宅に戻られた後も寝たままの生活を強いられるのではないかととても心配でした。

それから約3か月、ドキドキしながらN様宅のインターホンを押しました。
中から「ちょっとまってくださいね~。入ってください~」と相変らず細い声。
玄関の扉を開けると歩行器につかまりながら立っているN様の姿がありました。

N様の姿をみて、私は驚きました!

「N様、とてもおキレイです!!」思わず、声に出してしまうほど、
以前のN様の表情とは異なり、顔色がよく、化粧もされ、明るい色の装いをされていたのです。

女性ですから、いつでもキレイでいたいというお気持ちがおありなのですね。

ニコッとされ、最近の体調のご様子、お食事のご様子等お話を話してくださいました。

しかし、N様のご体調は決して良い状態ではありませんでした。


「いつかは良くなると思って頑張っていたのに、一向に良くならない、悪くなる一方。
自分でできないことも増えてくるし。今の自分の状態が情けなくて…。
でもやらなければならないことはしっかりやっているんですよ」
 
N様は食事や栄養学の知識もあり、とても努力家の方です。

普段の朝食や普段使用しているドレッシングは使っても大丈夫か?など、
たくさん質問してくださったので、お答えさせていただきました。

ひと通り、お食事の話をし終わった後、

 「それにしても、最初お会いした時にもお伝えしましたが、N様、以前お会いした時よりもとてもおキレイになられて、私、本当にびっくりしたんですよ」とお伝えすると、

「私、元気な時は、フラダンスを教えていたの。
だからもともと派手はお洋服や明るいお化粧がすきなの。そういってくださってとっても嬉しいわ。
この身体ではもうフラダンスもできないけれど、気持ちは明るく生きなくちゃ。
そのためには元気が必要だしはーとさんの食事はかかせないんですよ」


N様の前向きな姿に、私は感動しました。

身体が辛くて何もかも嫌になることがある。
でも自分の気持ちを維持するポリシーを持って生活すれば、前を向いて生きていける。
食事は、そのポリシーを維持するためにも欠かせないものなんだ。


また、大切なことを教えていただきました。


はーとのお客様にはいろいろな人生感をお持ちのお客様がいらっしゃいます。
ご利用者様の生活、人生を少しでも豊かなものになります様
私たちは食事を通じてサポートさせていただきます!!

はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

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