食事療養のサポートを現場から発信

中華料理は当面おあずけ

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

さむい。さむいの一言です。防寒対策を講じても朝晩の冷えは
体にこたえます。
先日ある福祉関係の飲み会に参加させていただいたときも
「事務所のある茨木から西の端の淀川区や池田市まで
原付で移動しています」と笑いながら話すと
皆さん一様に『え~信じられない、原付で!』というリアクションをされました。
茨木からバイクでそんなところまで(片道1時間程度ですが)移動するのは
常識では考えられないことなのかもしれません。

先日も、その常識では考えられない淀川区まで新しい利用者さまに
面談訪問に行ってきました。
しかも、現在はご入院されていて退院と同時に
食事療養をしていきたいと担当のケアマネジャーさまから相談を受け
ご入院先の済生会中津病院にまで足を伸ばしてお伺いさせていただきました。
(済生会中津病院は大阪市北区にあり、淀川区よりさらに遠方です。まじ遠いわ!)

腎機能が低下してきたNさま、80歳男性の方。
退院後はお一人暮らしで生活される予定で、食事が管理できず
一番近くの親族の方も姪御さまになり、そう頻繁にお世話ができないようです。
当面は昼・夕とも配食を利用しながらの療養が計画されました。

病院ではたんぱく質20gという非常に厳しい制限食で管理され状態も安定さていると
担当の看護師さまからサマリーを教えていただき、ただ在宅でも20gの制限と
いうのは管理が大変であることを担当の先生に相談して
「まあ、30g~40gぐらいでもO.Kです」と許容枠をいただき塩分・蛋白質調整食を
ご用意させていただきました。
(ただし、ステージ5の透析一歩手前まで腎臓の機能は低下しています。
 N様が席をはずされたタイミングで今後の透析準備予定をお聞きすると
 Nさまが固くなに透析は嫌!といわれるため準備はまったくされていないご様子)
 
ご高齢ではありますが、足のむくみもなく、しっかり自立歩行され
ご入院前は最寄の駅から梅田まで買い物に出歩いていたようで
お寿司と中華料理(特にやきそば)がお好きとのこと。
「入院中に薄味になれたから、お弁当の味も薄くても大丈夫やと思う。
 でも、甘い飲み物や甘酢料理は苦手で
 病院食でついていたジュース類もまったく飲ませんかった。」とおっしゃられ
「帰ったらお寿司や焼きそばとかは食べてもいいかな?」とご相談いただきました。

「お寿司はたんぱく質が多いですし、焼きそばは塩分が多いですからね~」
退院後は当面食べずに、状態を安定させることを優先しましょう。
状態が悪くならなければ先生も少しはO.Kだしてくれると思いますよ。と
お好きなものを食べさせてあげたいものの当面はおあずけでお願いしました。

でも、いつか必ず先生のO.Kをいただけるようにしたいと思います。
腎臓が弱った方にお寿司・焼きそばを勧めるのは非常識かもしれませんが
非常識も、うまく慣れれば新常識になるかも・・・という期待を持って
N様の希望にそった食事療養ができるようにサポートしていきます。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心


今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。

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