食事療養のサポートを現場から発信

食欲低下には安心を

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

師走になりましたね。紅葉を楽しみながらドライブ・・・には寒い。
てか、すでに年末年始に向けて気持ちを高めて一直線な毎日です。

さて、
今回はカリウムが高くなったことで食欲が低下してしまった方のお話です。
豊中市にお住まいのW様。ご主人のお世話をしながら高齢夫妻お二人で
生活されていたのですが、先日の血液検査でカリウムが高くなり
先生から初めてカリウムを控えるよう指導がありました。

当社には、その担当の先生から腎臓食の相談にのって欲しいとご依頼を受け
ご訪問させていただきました。
カリウムが高いため、もちろん腎臓の働きも弱ってきていたのですが
先生からは心不全の危険の高いカリウムの制限だけしっかり言われていたようで
訪問してお話しを聞くと
「いままで、果物とかたべていたのにカリウムが高いから食べてはダメといわれて
 他にも、あれやこれやとカリウムが高いものがあるのね~。
 いろいろダメといわれてしまって」と急に食べ物に制限がかかってしまったことに
困惑されていました。

「そうですね。体に負担がかかるから先生も食べてはダメといわれたのだと思いますよ。
 いまはどのようなお食事をされています?」とお聞きすると
「何を食べていいか分からなくなって、いまはお粥だけ食べているの。
 最近は食欲もおちてしまってあまり食べたくないし」
と、
「それはいかんですね。カリウムの多い食品は限定されますから、それ以外のお食事は
 しっかり食べるようにしましょう。」
カリウムの多い食品一覧をお渡しし、これだけ気をつけてくださいとお伝えし
食事量がとても少なかったので
「食欲を回復するためにも、梅干やお漬物なども食べてください
 ただ、梅干は塩分が多いので1個を半分ずつ食べるようにしてくださいね。
 塩分を極端に控えすぎるとお体しんどくなりますよ。必要量はしっかりとりましょう
 食欲がないときはスポーツドリンクなども利用してください」とお願いしました。

ご主人と一緒にカリウム表を見ながら、
これは大丈夫・これも大丈夫、これなんかも食べていいのね!とお話ししました。

指導をうけると、全部の食品が悪いと思ってしまって極端に食事量が減ってしまう人が
いますが、W様も典型的なそのパターンに落ちてしまっていました。

どんな療養が必要な方も、それがストレスで食事を食べられなくなっては意味がありません。
そんなときは緊急対応的に栄養を確保しないと。
いつもは塩分控えてという方にも塩分確保に梅干を勧める必要もでてきます。

落ち込んだときには、食べてもいいんだと安心を提供するもの
栄養士の大切な仕事だと思います。

もちろん、そんな状態に陥らないように相談・サポートできれば一番ですが。


P.S
先日、常用漢字に腎臓病の腎が追加されましたね。
腎臓病が増えている世情が反映されていたりして・・・


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心


今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。

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