食事療養のサポートを現場から発信

気持ちと行動って

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
今週半ばから一気に寒くなりましたね。
最近は、銭湯へ通っています。
シャワーとは違い、体の中から温まりますので、疲れもとれます。
ゆっくりお湯に入ってリラックスするもの大切ですね。

さて、今日は、栄養指導先の医院の患者さんの話です。
50代の男性の方です。
1年前半程に、健診で悪玉コレステロールが、200mg/dlをこえており、栄養指導に来られました。
体型は大柄、性格はおとなしくて温厚、とても丁寧。

さて病名欄をみると、脂質異常症。これは数値に表れている通り。
そして、鬱病。少し人に気を遣いすぎるような印象もおありなので、それでかな・・?

初めまして。
ご両親とおすまいで、食事はお母様が準備されているようです。
「コレステロール高いといけないんでしょう、分かっているんですがね・・」

でも気分的なこともあって、なかなか生活は変えられないようです。
生活パターンは決まっています。
昼に起きて、お仕事をされ、帰宅後は用意してある菓子パンやおやつ、夕食を食べ、夜中に眠る毎日。

私「まず菓子パンをやめましょうか。」
いやぁ母親が用意してくれているから・・・

なかなか行動にうつせません。

それでも、2~3か月ごとに午前中の栄養指導には来て下さり、徐々に打ち解けて下さり、
お母様(栄養指導には一緒に連れられて来られません・・)の理解も少しずつ得られ、
仕事後のおやつを買い控えたり、改善はみられるようになってきました。

そんな感じで、1年後の夏の検診で悪玉コレステロールは、160mg/dlくらいに!
本人も喜んで下さいました。

そして、その次の栄養指導時。
実は・・・ こないだ母親が亡くなったんです・・・

めちゃくちゃしょげておられました。生活もインスタントに偏り朝も起きれず・・

そうですよね、自分の母親が亡くなってすぐだったら、とても取り乱していそうです。
誰の言葉も聞きたくないかもしれません。

まぁ無理せずゆっくり戻していきましょう、でもインスタントはやめて下さい。
と、この回は終了しました。

そして先日の栄養指導。
部屋に入られた瞬間、もう大丈夫ですと言われました。

親友から、久しぶりに連絡があり、話をされたようです。
それでずいぶん楽になり、お母様の納骨も終わり、ふっきれたようです。
行動にも変化あり、お母様生前でもできなかった早起きができ、
お父様と朝食をとり、自分でスーパーへ買い物に行き野菜を必ず買って調理されていました。

びっくりな変化です。
ご自分から野菜の食べ方、調理の仕方を教えて欲しいと言われました。
こんなこと初めてです。頼ってくれていたのだと思いました。うれしかったです!!

穏やかな顔でしたので、躁の状態になっているわけでもなさそう。
彼にとって、お母様の存在が、生活の、精神の大部分を、おそらく占めていたんです。
気持ちと行動って密接につながっているのだと、感じました。

栄養指導では、患者さんの気持ちとのバランスや、ひっかかる(やる気の)ポイントを、うまく探りながらすすめていく事も大切です。
相手の気持ち、立場を考え、的確な助言や提案ができるよう、腕を磨いていきたいと思います★

管理栄養士 宮川 曜子

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