食事療養のサポートを現場から発信

盲点の発見!

こんにちは。めでぃ京都の藤本です。
いつのまにか12月もあと10日程となりました!毎年思うことですが、あっという間ですね~。
1年前はまだ大学生で、ゼミの論文や管理栄養士の国家試験の勉強に追われていた、なんて自分でも信じられない感じがしています。
そう言えば、ちょうど1年前くらいに、はーと&はあとに入社が決まって初めてミーティングに参加(見学?)させていただいて、めちゃくちゃ緊張したことをふと思い出しました。
あの時の私と、今の私。
少しでも成長できていればいいな、と思います。

さて、先日訪問したN様。
糖尿病歴20年の女性の方です。HbA1cがだんだんと高くなってついに10.8。
お医者様からインスリン導入を言われたけれど、なんとかインスリンはせずに服薬と食事で管理したい!と強く思っておられる方です。
ご友人からはーとのことを聞いて、ぜひ勉強したい!と連絡をくださりました。

訪問させていただいて、糖尿のこと、食事のこと、いろいろとお話を伺いました。
N様はご自身で調理される方で、ご飯も計量し、食事バランスにも気を遣っていらっしゃいました。
病院で栄養指導も何度も受けておられ、そのあたりは心得ていらっしゃるよう。
前日の夕食のメニューを書いた紙を見せていただき、朝ご飯の内容などもお聞きしましたが、聞いている限り血糖が上がる要素が見当たりません。
ん?もしかして甘いものがお好きとか…??
「お菓子は全然食べへんよ」とN様。
「でも、果物が好きでよく食べるわ~。みかん、バナナ、りんご…。」
…量はどれくらいですか?
「バナナは1日1本やから、3等分して3回に分けたりもしてるのよ。」
りんごやみかんは?
「りんごやみかんも量は少ないけど、あると食べてしまってるかなぁ。」
カバンの中から糖尿病の食品交換表を取りだし、果物の1回の目安量を話し出すと、
「そうそう、その本見たことある。病院の栄養士さんからも果物の目安量の話は聞いてるよ」とN様。
でも、バナナ1本食べたら、他の果物はだめですよ。
バナナ1本、りんご半分、みかんなら1~2個。1日にどれかひとつです。
「そーなんや。量は知ってたけど、組み合わせたら食べ過ぎなんやな。病院の栄養士さんの話聞いてても、そこはわかってなかったわ~。」
栄養指導を受けておられ、食事も気をつけておられるN様の盲点を発見しました!
これからは1日にどれか1つにしましょうね。

そこから色々と質問が飛び出します。
うどんも食べるけど、どれくらいの量ならいい?お餅は?普段のおかずの量は大丈夫?
ひとつひとつ、お答えしながら、時には一緒に本で確認しながら、お話ししました。

そんな新規訪問を終えて約1週間が経ち、ご様子を伺うためお電話しました。
「あ、藤本さん!食べてみてこれまでの量が少し多かったんやなって気づけました。」
「果物も、バナナ半分とりんご半分みたいにして、合計で1日の量になるようにしてます!」
訪問の時にお伝えしたこともしっかり実行していただいていました。
また、参考にしていただければ、と果物の目安量を書いた資料をお渡ししたのですが、なんとその資料をお財布に入れていつも持ち歩いてくださっているとのこと。
「そうすれば外食の時でもいつでも見れるやろ。」
こんな声をいただけるとき、本当に嬉しく思います。

食事療養の効果はなかなか見えにくいですが、それでも食事は大事!と頑張っておられるN様。
「これからも勉強していきたいし、また色々教えてね。」
そんな風に言ってくださりました。
N様、逆に私も勉強させていただいてるんですよ。
いつでも、どんなことでもいいので、お電話くださいね☆
N様とHbA1cが下がった!と一緒に喜べるように、これからもお手伝いしていきます。

年末が近づき、なんだかそわそわしてしまう時期ですが、
しっかり目の前のことを見つめて、2010年を締めくくりたいと思います。
みなさま、よいお年をお迎えください。


はーと&はあと 管理栄養士 藤本祥代

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