食事療養のサポートを現場から発信

『アイスマッサージ』を学ぶ

こんにちは、めでぃはあと京都の辻本です。
まだまだ寒い日が続いていてビックリですね。温暖化のことを忘れてしまいそうですっ。
通勤時にすれ違う小学生が、雪だるまを作りながらワイワイしているのを見て微笑ましかったです♪


さて先日、担当者会議を兼ねて、ご新規の利用者Y様の訪問に参加してきました。
Y様は嚥下能力が少し低下していて、通常の食事は見守りがあると一口程度の大きさであれば介助なしで食べられるとのことでしたが、お茶などの水分はむせられる傾向にあるとのことでした。
訪問看護さんも入っておられ、担当者会議では嚥下訓練についてお話して下さいました。
主には食事の見守りをされるヘルパーさんへのお話だったのですが、私も最近は嚥下に興味があるため、興味津々でした!

皆様は『アイスマッサージ』って聞かれたことはありますか?
耳にしたことはありますが、恥ずかしながらまだまだ勉強中のことも多く、詳しくは知りませんでした。
Y様は、嚥下機能は低下傾向におられますが、誤嚥される可能性が低く、認知症もないため、毎食前に行うととても効果があるとのことでした。

『アイスマッサージ』は、スポンジ棒や綿棒に砂糖水やはちみつを薄めたものを湿らせ、冷凍して使用します。
①冷やすこと、②甘い味ということ、③声を出すこと、に意味があるそうです!

①嚥下反射(ゴックン)は、冷たい刺激や熱い刺激に反射します。熱い刺激は火傷の恐れもあるため、冷たい刺激を利用します。
②甘い物を口に含むとムセにくいと言われているようです。
③マッサージをする側としては少し不安に感じてしまう点ではありますが、のどちんこ付近を刺激するとオエっとなります。でもそれが良いようで、声を出すということに繋がるようです。

これらを踏まえてY様に実践して下さり、アイスマッサージの後に飲み込んでいただくと、ゴックンという音が聞こえ、みんなで「おぉ~」!いつもは飲み込みの時に音は聞こえないようです。
また、チュッパチャップスなどを用い、唾液が出てきたら飴を口の中から出し、唾液をゴックンしてもらうことも効果があるそうですよ。
私だけでなく、Y様のご健康をサポートする、みんなの学びの場となりました◎

また、口から食べ物を食べていない経管栄養(管で栄養を摂っている)の方でも、ご自身の唾液で誤嚥される方もおられます。
口の中を清潔にすること、少しでも刺激する機会を作ることで、肺炎を防ぐことができるのですね。


偶然にもY様の娘様はヘルパーさんであり、以前に勉強会をさせていただいた際に、はーとの食事を食べていただいた機会があったようです。
その時は治療食を食べて下さったようですが、はーとの工夫に『いつかのために、頭の中に入れておこう』と感じて下さっていたようです★
とっても嬉しいお声でした!今後も、そんなお声が増えますように☆


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

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