食事療養のサポートを現場から発信

知るということ

こんにちは、めでぃ京都東川です。

先日改めて、自分たちの役割の意味を再認識したことがありました。
ある利用者様宅に訪問した時のことです。

ご本人様の奥様から連絡がありました。
「病院から食事制限の指示がでたので、食事をお願いしたい。」と。
糖尿病性腎症です。
ご本人様は仕事中とのことで奥様とお話をすることに。
「このままでは、5年後に透析と言われた。」と。
でも、奥様はご本人様の病気の状態や、食事療養に関してのことは全くと言っていいほど無知でした。
「検査結果のことも聞いても教えてくれないんです。」と。

ご本人様も頑固なところがあり、「教えても仕方がない。」といった感じのよう。
病院には定期的には通っておられ、担当医師からの指示はもらってきてくださいました。
食事内容を確認すると外食、中食(市販弁当)が多く、また、塩分の多い缶詰などの摂取もありました。

奥様は、はーとの食事を利用して、味付けや量に慣れてもらいたいとのことでした。
「そうです。とにかく薄味に慣れないといけません!!」と、その他食事療養の重要性を説明しました。
でも、お話を聞いていると、ご本人様は、はーとの食事を利用することに納得ができていない様子。

「これは、ご本人様に会わないと。」と思ったところに、ご本人様が仕事から帰ってこられました。

奥様が「この前言っていた食事の・・・」と話されると
「まぁ、食べてみるけど・・・・制限しろと言われても、そんなん作れる訳がないねん。そんなん言うてらた何も食べれないしな。」と。
少しお話を聞いただけで、ご本人様も食事療養に対して無知なんだと分かりました。
食事療養に対してとても否定的でした。
でも、少し食事の内容のことなどを話すと理解される部分もあり、知る場がなかったんだと思いました。
だからこそ、私がちゃんと食事療養の重要性や方法を伝えないといけないと思いました。
ちゃんとした方法や情報を知るということはとても重要です。
でもその機会がないと知ることができません。

栄養指導をしている時もそうです。
私達専門家が当たり前と思っていることも、患者さんにとっては、全く知らないことや間違っていることが多いです。
正しい情報を早い段階で伝えることができるよう努めていきます。


はーと&はあと 管理栄養士 東川千佳子

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