食事療養のサポートを現場から発信

勉強会を開催しました☆

こんにちは。めでぃ北摂の寺田です。
東日本大震災から毎日のように余震が続いていますね。
これ以上被害が大きくなりませんように…。
一人でも多くの命が救われますように…。
そう願うばかりです。


さて、先日勉強会を開催させていただきました☆
テーマは『糖尿病と糖尿病性腎症の食事療養について』。
対象は訪問看護ステーションの看護師様13名です。

はーとの食事の試食タイムも含め約1時間のお時間をいただきました。


簡単に内容をご紹介させていただきます。


糖尿病の食事療養は、バランスよく、規則正しく食べて血糖コントロールを良好にすることが大切です。しかし頭ではわかっていても、いろんな誘惑があるんですよね、在宅って。

自分の好きなもの(お菓子とかお酒とか)についつい手が伸びてしまったり、
食事を支度してれる人がいないから、簡単なもので済ませてしまったり…(うどん、そば、カップラーメン、丼物・・・)
すべて取り上げてしまっては続かない、実現しないので、血糖コントロールを悪化させてる原因を見つけ、それを少しだけ改善していただけるよう促していただきたいとお伝えしました。

たとえば、間食がどうしてもやめられない方。食べるなら、常にだらだらと食べ続けるのではなくて、時間を決めて食べていただくことが大切です。そうするだけで間食の量も減りますし、血糖の乱れも多少緩やかになります。
また、簡単な単品ものになってしまう方。外食するなら、なるべく定食系にすること、また自炊するなら、キュウリやミニトマトなど、そのまま食べられる野菜を買ってきて、野菜と一緒に食べることが大切です。野菜を食べることで食物繊維を摂取でき、血糖の上昇を緩やかにできるのです。また、『野菜から食べる』というように食べる順番を意識するだけでもOKなんですよ!

そして糖尿病性腎症。
血糖コントロールに加え、塩分制限、タンパク制限、カリウム制限という制限がかかってきます。こんなに制限が増えて、やはり糖尿病性腎症は大変なんです!!
それぞれの制限する理由をお伝えしたうえで、制限の目安、または制限がうまくいかない具体例などをお話しさせていただきました.
糖尿病性腎症になると、こんなに制限があるけど、一番優先すべきは塩分制限なんです。(以前、慢性腎臓病のセミナーで医師がおっしゃっていました)
ですので、食品に書かれている栄養成分表示の塩分量を見比べて、より少ない塩分のものを選んでくださいね!とお伝えさせていただきました。
みなさんは日頃から栄養成分表示は気にとめていなかったようです。
いつもたべている机の上のおやつやインスタント味噌汁の塩分をみて、改めて、『やっぱり塩分多いのね』と実感しておられました。

一つ、『なるほど』と思っていただけたようです♪


私の話が終わった後、試食をしながらいろいろとお話しをさせていただいたのですが
ある看護師さんからの一言に ハッとさせられました。

『自分の家で暮らし続けたいから、施設ではなく在宅を選んでがんばっているひともいるんですよ。だからなるべく利用者さんの希望をかなえてあげたいんです。』と。

在宅での食事療養は、病院とは違う、その人の暮らしの中にあります。
『あれダメ、これダメ』の食事指導ではなく、
『これならこっちの方がよい、このくらいなら安心して食べても大丈夫』というような
利用者さんにとって前向きな食事療養の提案が大切だなと改めて感じました。


今回の勉強会は、私自身、はーとに来て初めての勉強会。
かなり緊張の中、無事終えることができてでホッとしています!
いろんな発見と自分の未熟さを痛感できたとても良い機会となりました!
またこのような機会をいただけるよう、これからも腕を磨いていきたいと思います☆

はーと&はあと 
管理栄養士 寺田 満里子

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