食事療養のサポートを現場から発信

難しい・・!

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
梅雨真っ只中ですね。
昨日は、小山さんが研修の為、私と一緒に外をまわりました。(久しぶりの同行で、少し緊張しました!)
小山さんの雨女パワーと雨雲が重なり、ずっと雨が降り続いていました。
こんな日は滑りやすく、視界も悪いので、安全運転第一ですね。

さて、私が医院さんで栄養指導を担当している患者さんで、ちょっと癖のある方がおられます。
先月5月より栄養指導が始まったのですが、苦戦しています。
今日はその方の話です。

T様、70歳台、男性で糖尿病の方。
糖尿歴は30年来。

ここ何年かヘモグロビンA1cは6.0%前後というかなり良好な数値で推移されていました。

ところが、今年にはいってから、6.3、6.6、7.0%、、、と上がり始めています。
というわけで、Drより栄養指導を受けるよう言われ、初回指導に来られました。

最初のひとこと目が、「もうすぐ死にますよ」でした。
決して消極的な感じではなく、私に挑むような感じのおっしゃり方です。

どうやって話を進めようかと思いながら、
いやいや、まあちょっと話をしましょうと、栄養指導が始まりました。

「何でも質問してください。私はね、自分で気を付けているから。ほんとうに粗食ですよ。戦後の時代だから。何も贅沢なものは食べてない。」
もう糖尿病のことは知っていますし、実行もできていますよ、と、悠然と構えておられます。

でも、質問してください、と言われた割にご自分でどんどん話されるので、
どうやら話好きらしい、と思い、どう進めようか考えながら、話をお聞きしてみました。

すると、奥様はまだ仕事されているので昼は自分で考えて作っている、お菓子は高級な和三盆を使った○○をたまたま昨日は食べた、
ついこの間まで自転車に乗って外を走っていたけど今は家の中でマシンを買って運動している、等いろいろキーワードがでてきました。

お菓子は月に数回とのことなので量をまもれば大丈夫、運動はとってもいいしぜひ続けて、と相槌をうちながら、自分で作る時の昼食のバランスの話をしました。

もう知っているし、といった様子で話半分で聞かれ、
さらに休日は競馬に行っていてどの馬が強くていつのレースの何がなんちゃらうんちゃら・・・という別の話が始まったので、キリのいいところで切り上げました。

こうして、次回までの目標を決めて、初回の指導が終りました。

そして2回目の指導。
来てくれるか少し不安だったのですが、来てくれました。

目標は守れましたか?とお聞きすると、「は?」といった様子。

“昼食を自分で調理する時にも野菜をプラスする”という内容だったのですが全く気にされてなかったようです。
自分は好きなだけ話して、私の言った事は馬耳東風でしたか!

でも、数値がこのまま上がり続けたら、競馬にもいけなくなります。
目が見えなくなったり、透析になったり、合併症の怖さもご存知ですよね?

「ところであなた、私昔はね、映画の仕事をしていたんですよ。」とまた別な話が。
昔はそうだったんですね~とお聞きしながら食事の話も交え、やっとこさ2回目も同じ目標を決めて終りました。

次回も来て下さい、と言うと、「また来んならんのかいな?」と。
口ではそういいながらも、来てくれそうな感じを受けましたが、この方のやる気を引き出すにはどうしたらいいのでしょうか?

もう少し打ち解けて私を信用してくれるようになってくれるまで、根気よく話をお聞きし、糸口を見つけていかないといけないのかなと思います。
来月は目標を覚えてくれているかな。

栄養指導もはーとの利用者様でも、食事療養のやる気を引き出して継続させられるようサポートするのって難しい・・!と感じます。
でもうまくいくと、本人も私も絶対にとってもうれしいので、なんとかうまくサポートしたいと思います。

他のメンバーにも相談してみようと思います。


先日、紫陽花で有名な三室戸寺に行ってきました♪
こんなに多くの紫陽花を見た事がなかったので、感動でした★



はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

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