食事療養のサポートを現場から発信

透析になってからのお食事は?

こんにちは。
めでぃ京都の寺田です。
8月に入り、これからが夏本番ですね!
トマト、なす、キュウリなど夏野菜が非常に美味しいと感じる今日この頃。
旬の野菜は特に栄養価が高く美味しいので
毎日の食事に積極的に取り入れていきたいですね!

さて、6月にお食事を再開されたT様。
以前は慢性腎不全でしたが、この6月から透析が始まりました。
昼食は、はーと&はあとと他社の配食、
夕食は毎日ヘルパーさんが来て食事を用意しています。
透析前は蛋白質35gというかなり厳しい制限だったので、
透析になって、蛋白質制限はどうしたらよいのかヘルパーさんがわからなくなっているとケアマネージャー様より相談をうけました。

『食事のことならお任せください♪』と
T様をご担当されているヘルパー様を集め、
T様の食事療養の勉強会をさせていただきました。

まずは、普段の調理の様子を伺うために
冷蔵庫の中を見せていただくと、
1つ15g程度に小分けされた肉、魚を発見!
普段はこれを2つ分、つまり30g程度を使って主菜を作っているとのこと。

これでは蛋白質が不足してしまいますし、
カロリー不足の原因にもなりかねます。

ですから、1つ15gではなく、25gに小分けして、2種類使うこと。
つまり、蛋白質は1食50g程度を目安に肉、魚を使っては?と提案させていただきました。

また、食事記録を付けておられたので、確認すると、
煮焚き物に偏っておられました。
ですから炒め物、揚げ物、焼き物も使ってバリエーションを増やしては?とお伝えすると、
『肉や魚も一度茹でてから調理するって聞いていたので…』との答えが!!

おそらくカリウム制限の事だろうと思い、
カリウム制限についてもどう認識されているのか確認すると、

『とにかくなんでも茹でる必要があると思っていたので・・・』と。

カリウムは、水に溶け出る性質があるので、
茹でこぼすと食べにくい食材はなるべく細かく切って流水にさらすこと、
肉や魚は、食べ過ぎないことでカリウム制限になること(リンの制限にもつながる!)
生果物は食べないで缶詰の果物にすること(汁はすててくださいね!)
を実践し
なるべくT様が満足できるように、
献立によって茹でこぼしと流水にさらす方法とを使い分けるようお伝えしました。

また『揚げ物はなるべくやめた方がいいとおもっていたんですけど…』
とのと質問をいただいたので、
カロリー摂取の必要性と現状はカロリー不足の可能性が高いことをお話しさせていたきました。
T様も揚げ物がお好きなようですので、揚げ物やごま油を使った料理もご提案♪
蛋白質があまり多くない間食もご紹介すると、
食べられるものが多くなったことに対して、T様も少し嬉しそうにされていました。
これからが楽しみですね!


T様のヘルパー様は、T様が慢性腎不全の頃から食事療養にかなり真剣に取り組んでおられたので、“制限すること”が先行しすぎてしまったようです。
ヘルパー様にとって、食事療養が必要な方への調理はとても難しく大変なことです。
でも調理方法があっているのか確認したり、普段の疑問を解消する機会が
とても少ないのでは?と感じました。
これからはご利用者様のヘルパー様が困っておられないか、
耳を傾けてみようと思いました。


今回の自宅勉強会は、ヘルパー様が普段感じておられることを聞くことができましたし
ヘルパー様が実践につなげやすい方法を一緒に考えながら話ができたので
とても貴重な機会でした♪

これからももっといろんな場で活躍できる管理栄養士を目指して、
今日も頑張ります(^_^)/

はーと&はあと 管理栄養士 寺田 満里子

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