食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

暑い日が続く中、ヘルメットをUVシールドに変更しました。
いままでの透明シールドではなくUV!
すばらしい威力で灼熱の太陽光線を防いでくれます。
最近はロングランが多い訪問スケジュールですが
透明シールドに比べて汗をかく量が1/3ぐらい(体感レベルで)の快適なバイク走行。
もっと早くに変えていればよかったと後悔しつつ快走している夏です。

さて、そんな遠距離走行の果てに訪問したエリア最西部の淀川区のMさま。

訪問時間が夕方だったため夕食の用意をされているところに
おじゃまして相談訪問させていただきました。

開口一番
「私は、糖尿長いからな、なんでも知ってるでスペシャリストみたいなもんや。
 おたくの話を聞くことなんか特にないと思うけど」
と、自慢話!?からスタートしました
「もう、30年以上前から糖尿やで、インスリンも10年以上打ってるし
 どうしたらいいかなんか体でわかってるわ。」
「お弁当はおろか、お惣菜すら今まで買ったことない。
 ずっと自炊一筋で管理してきたからね
 ヘルパーさんに買い物はお願いしているけど
 でき合いはあわへんと思うわ」などなど
もう、達人の域に達した感のある話題で面談がスタートしました。

「へ~長いですね、糖尿病患者さんの先駆け的存在ですね
 しっかり管理されているんですね。ちなみに血糖は150ぐらいですか」と
糖尿病の手帳を見ると200近くあります。
ヘモグロビンA1Cも7.5%、しっかりとレッドゾーンの域に達していました。
「これ、高くないですか?」とお聞きすると
「いや~もうこんなもんやな。これ以上低くなることはないわ。
 低すぎても危険やって先生もいってたし
 毎回手帳をみてもらうけど、ぼちぼちやなっていわれてるしね」と
療養生活が長いため、いままでなんとかしてこれた経験による自信でしょうか?
どこか管理の仕方が自己流・自己解釈になりルーズさに拍車をかけている様子。

夕食時間帯だったため夕食のお食事を見せてもらうと
【手羽先と大根の炊き合わせ】
カロリー高めの手羽先に、しっかり味が染みた甘くどく仕上がった
大根がとてもおいしそうでした。

「せめて、180以下には血糖落としたいところですよね」
「いや~、そんな人おるか?皆こんなもんやろ」
「そんなことないですよ、食事量守ってもらうだけでしっかり落ちますよ」と
舌戦に舌戦で応じられ、なかなか隙をみせません。
さらに、話を勧めていくと、
お腹が減らないから食事食べたくないときもインスリン打つために
無理したあんぱんを食べられていたり
水曜と金曜にいかれているデイサービスでは他の方と同じ食事量を食べられていて
ご飯を少なくすることもなく、さらに3時のおやつもしっかりいただいて
帰ってきていました。(1食量がバラバラです)

そこで
「もう、一回。いまさら感はあるかもしれませんが
 配食の食事をとおして1食の目安を確認しませんか?」と提案し
「主人の食事を作るため毎日食事をとるなんて無理」と切り返され
「デイサービスに行かれない週末土日はどうですか
 二日連続で食べてもらったら、目安もわかりやすいですし
 血糖もぐんと安定するかもしれませんよ。
 一ヶ月試してみて、あまり変わらなければやめてもらっていいですから」と
食い下がり。じゃ!土日の夕食だけ勉強すると納得。面談終了です。

長く療養されている方は、いままでもいろいろな方から
あ~だ、こ~だといわれ、心の中では(も~わかってるって!)と
なっていることも多いと思います。さらにMさまのように
専門のエキスパート泣かせのスペシャリストに出会うときもあります。

スペシャリストの経験値にはエキスパートのプライドで対抗しています。
『○○さん、そうおっしゃいますが僕はこう思いますけど、どうでしょう!』

毎回はしんどいですが、今回のような竜虎対決を楽しめるのも訪問ならではです。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。

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9人の管理栄養士プロフィール

  • 山村 豊美「」
  • 大都 宏子「」
  • 島田 天心「」
  • 松政 千佳子「」
  • 宮川 曜子「」
  • 辻本 実希「」
  • 柴田 満里子「」
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