食事療養のサポートを現場から発信

劇的ビフォーアフター その②

こんにちは。管理栄養士の宮川です。
もう10月も半ばですね。
最近、色々なところでかぼちゃをよく見かけます。
10月はハロウィーンです★
学生のころ、給食実習でハロウィーンのかぼちゃ料理を作ったのを思い出して、思わず買って、作ってしまいました。
かぼちゃって、おいしいのに当たると、おいしいですよね!
でも糖分も高いので、つい食べすぎないように気を付けましょう。

さてさて、前回の私のブログ劇的ビフォーアフターのケースに引き続き、
今回も同じように劇的改善された方の話です。
が、前回のように、単純に喜んでいいものか、ちょっとわからないケースでした。

栄養指導で、7月に出会いました。
糖尿病、40歳台、男性。
バリバリお仕事されています。月の半分はほぼ出張。

10年前検診で血糖が高いのを指摘され、自分なりの食事療法でいったん正常値に下げ、安心しておられました。

ところが今回、急激な体重減少、体調不良で、病院で検査したところ、血糖が上昇していました。6月のヘモグロビンエーワンシーは7.9%。
栄養指導を受けなさい、と先生に言われ、来られました。

指示量は1800キロカロリー。
若い方ですので、理解も早く、糖尿病の怖さも知っておられます。
自分なりに食事療養をして、改善したことばがあるので、がんばればすぐに下がると言う事も分かっておられます。
栄養指導もやりやすく感じました。

ところが、1ヵ月後の8月栄養指導時、指示量が2080キロカロリーに増えました。
数値も高いのになんで?と驚きましたが、先生に確認すると、理由は、急激に血糖を下げると、眼底出血のおそれがある為。
合併症の網膜症が実は進んでいたのです。

ゆっくり数値を下げていくように指導をしたことは初めてです。
忙しかったり、食べ過ぎたと感じると、自分で調節して主食を抜く事があったので、
絶対に抜かないようにし、主食の量も増やすよう指導しました。
その分野菜をしっかり食べてくださいね。

そして、先日の、3回目の栄養指導時です。
ヘモグロビンエーワンシーはなんと、9月、5.5%まで下がっていました。
薬も出てない、主食は5単位しっかり食べている、総カロリーも2000キロカロリー以上とっておられます。なんで?!野菜の量が増えると、カロリーが増えてもこんなにも変わるのでしょうか。私がヒアリングできていない部分があるのでしょうか・・

先生も、なんで?と首を傾げておられました。
やはり目にも負担はかかっているとのことでした。

正常値に戻ってはいるのですが、複雑です。
この方も複雑な気持ちでおられました。
が、数値が下がったのはとてもうれしいと言われました。
この数値を維持できるように、また継続してくださいね、と3回目を終えました。

難しいです。

はーとの利用者様や栄養指導の患者様、同じ疾患で、同じように最終的に“数値を下げる・維持する”ことが目的でだとしても、同じように型にはめて指導はできません。
その人の体質や性格もあります。
主治医の先生とも連携をとりながら、相談にあたらねばならない、と感じました。
まだまだです!が、めげずに、がんばります!

はーと&はあと 
管理栄養士 宮川曜子

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