食事療養のサポートを現場から発信

短期間でも数値改善!

こんにちは。管理栄養士の宮川です。
秋も深まってきましたね。
ようやく桜の葉も色づいて、紅葉の季節です。
先日実家から、秋の味覚の梨と柿と新米が送られてきました。
下は柿の写真です。
小さい時は柿を好きではなかったのに、食べられるようになりました。
食欲の秋ですね~。ご飯もおいしい!



さて、先日、利用者様の担当者会議に出席してきました。
男性で50代の方、慢性腎不全です。
10月からの関わりです。利用されて1ヶ月弱です。

利用前のケアマネさんからの情報は、
「とっっってもワガママな方なんだけどいい?
濃い味が好きなので、配食は続かないかもしれないけど、
透析は避けたいし入院もしたくないって言うし・・とりあえず来て」といったものでした。

どんな方だろう、と行った新規訪問の第一印象は、とっても丁寧な方。
でもなんとなく、昔はやんちゃだったのかな、といった印象。
食事は外食、お腹がすかなければ食べない、といった気ままな生活。

ケアマネさんには、ポンポンと軽口をたたき言いたい事を言っている間柄のようです。

腎臓の数値を確認すると、全て右肩上がり。
特にカリウムは6を越えています。危ない!
このまま全ての数字が上がり続けると、透析も遠くありません。

「透析は絶対嫌や!配食どやろな・・」という本人に、いろいろお聞きしながら、
本人の「あれはいいのか、これはダメなのか」の質問にもお答えしました。

実はこの方、自分でも、食事療養についてはかなり詳しく調べていました。
口では配食は続けるか分からへんしな、嫌や、と言いながら、やっぱりとても不安のようでした。
話を聞く事で、少し安心してくれた感じはありました。

そして「とにかく1週間は食事続けて!その後は、検査結果が出るまで続けて!ね!」
と、ケアマネさんと一緒になって、説得し、
週に3回、へルパ-さんの入らない日に配食となりました。

それから3週間ほどたちました。

配食は、継続です!
継続の理由は、配食を利用してから2週間で腎臓の血液検査の数値が改善したんです。
カリウムも、クレアチンも尿素窒素も!
配食以外の朝昼食も、抜かずに食べるようにしておられましたし(今まで食事抜きもざらでした)、
ヘルパーさんにも、腎臓食を作ってもらいました。

カロリーをきちんととって、塩分控えめの食事は効いたんでしょう。

Drにもほめられ、本人とってもやる気になりました。
まずは、よかった!

そんなこんなでの、担当者会議でした。
「続いてるやん!がんばってはるやんー!」とケアマネさん。
本人も「また相談乗ってや」と言ってくれました。
ヘルパーさんに調理のコツもお伝えしました。

この調子で数値を維持できるよう、応援させていただきますね。
こんなに短期間でも、食事療養の効果が表れるなんて、私自身も驚きでしたし、
食事療養の力を再度確信できました。

相談力、提案力に磨きをかけて、もっと多くの人に喜んでもらいたいです!


はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

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