こんにちは。
管理栄養士の宮川です。
雨が降ったり、風が吹いたり、暖かくなったと思ったら、また寒くなり、
落ち着かない天気ですね。
先日、桜の花が、1つだけ咲いているのをみかけました。
不安定な天気なので、フライングして咲いてしまったのでしょうか。
とにかく春が待ち遠しい今日この頃です★
先週、1人の利用者I様の家で「食事を見直す会議」がありました。
訪問看護師の呼びかけです。参加者はケアマネージャー、ヘルパー、I様の息子様と娘様、そして、私です。
I様は、糖尿病です。女性の方で88歳になられますが、お気持ちはとてもしっかりされています。
ただ、少しわがままな方で、ご家族も甘やかしておられ、間食もされますし(聞いても本人は間食していないと言われるので分かりませんでした)、お届けしている食事も栄養コントロール食ではなくて、健康バランス食にしていました。
ところが前回の退院後からヘモグロビンエーワンシーが徐々に上がってきています。
6%だったのが今は8%になっています。足のむくみもあり、腎機能の低下も心配です。
病院だったら安定していたのに、配食も利用しながらいるのに、家ではなんでこんなに上がるの?ということで、「食事を見直す会議」が開かれた訳です。
集まったメンバーの情報と、本人の話から、
どうやら缶コーヒーを飲んでいたり、人にあげる為のお菓子を自分で食べていたりがあるようでした。近所の親戚が、和菓子をもってきてくれたりもあるようです。
また、1人でいると、全然動かずにいるので、運動不足も血糖上昇の原因になっているようでした。
「このまま血糖が上がり続けると、インスリンを打つことになるよ、1人で打つのは難しいし、ご家族も大変でしょ?」と看護師さん含め参加者皆の説得に、I様もしぶしぶ頷いてくれました。
配食は栄養コントロール食に変更し、週2回のデイの食事もカロリーを調整し、配食がない日に家族が購入してくるお惣菜も選び方を、ご家族にアドバイスさせていただきました。
デイの日のおやつだけは、OKとするかわり、
家ではおやつを食べない事をI様は約束されました。
1ヶ月、集中的にやってみて、検査結果次第でまた見直すことになりました。
I様、ちょっと不服そうな様子はありますが、こんなに大人数に言われてはもう何も言えん、という感じです。
まずは、1ヶ月、4月の末頃まで、様子をみましょう、ね。
在宅での食事療養を続けるには、こういった多職種の連携がかかせません。
食事療養ばかりでなく、在宅の生活を続けるには、絶対に連携が必要です。
I様、今回決めた事に、きちんと取り組めば、きっと改善しているはずです★
改善した事を皆で喜ぶ事ができれば良いと思います!
はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子