食事療養のサポートを現場から発信

口から食べる楽しみを★

こんにちは、京都管理栄養士の辻本です。

少し前になりますが、ヘルパーさんを中心に『嚥下機能に低下について~口から食べる楽しみを感じるために~』をテーマに、勉強会を行いました。
デイサービスの職員さんも数名参加して下さり、 “施設向け食事提供サービス(ファシリティーフードサポート事業部)”で担当されている、柴田さん・粟田さんが同席してくれました。
身内がいると、いつも以上に緊張は倍増っ!…ちゃんと話せていたか、心配です。


まずは、嚥下機能が低下するとなぜいけないのか?
①栄養不良:脱水症、低栄養、やせ
②誤嚥:呼吸器合併症(肺炎・無気肺)、窒息
③食べる楽しみの喪失:QOLの低下
これらを防ぐために、どんな症状に注意しないといけないのかを知ることで、見るべき点がわかり、注意して観察することができます。
例えば、むせ・咳が多かったり、いつまでもモグモグしていて飲み込むことができなかったり、食後にがらがら声だったり…。
他には、食べ始める時に食事に集中できる環境がなかったり、食欲低下・体重低下が起こったり、食事時間が長くなったり…。

嚥下機能の状態は日々変化します。
ご家族やヘルパーさん・デイサービスの職員さんなど、高齢者の周りの環境にいる方が、少しの変化に注意して観察したり、ひと工夫することで、嚥下機能が低下した方でも、安心して安全に、口から食べる楽しみを損なうことなく、豊かな生活を送っていただくことに繋がります。

また、そもそも口腔の役割とは何なのでしょう?
①食べる
②話す
③呼吸する
そのため、普段からの会話もアセスメントに繋がります。
特に食事前には準備運動の1つとして、会話すると大変良いです。
よくデイサービスで食事前に歌ったりしますよね。それも1つです。

勉強会の最後には全員でトロミをつけました。
トロミをつけたキザミ食は、そのままで食べるよりも飲み込みやすいことを感じていただいたり、逆にトロミをつけ過ぎた水分を飲むことが結構しんどいことなどを、感じていただきました。
普段接する高齢者の方の気持ちに少し近づいていただけたようです。


以前に参加した講習会で、「75歳以上の高齢者は嚥下障害を伴っていると思って接すること」と聞いたことがあります。
ブログには書ききれないことがまだまだたくさんあります!
伝えたいこともたくさんあります!!
なかなか在宅でサポートしてくれる管理栄養士はいないものです。
困った時には、一度ご相談下さいませ★

来年度も気持ち一新、がんばりたいと思います!
これからもよろしくお願いします☆


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

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