食事療養のサポートを現場から発信

『高齢者の食事の様子を見る』をテーマに

こんにちは、京都管理栄養士の辻本です。
金環日食は見られましたか?
私は残念ながら日食グラスを購入していなかったため、木漏れ日が欠けている様子は見れたのですが、直接見れずに残念でした。
通勤時の道端では、東側を眺めて「欠けてる!」という声や「おおぉ~!」という声が周りからチラホラ。
みんなが何かに夢中になれる(浮かれる?!)のも、たまには良いですよね♪


さて、先日『高齢者の食事の様子を見る』ということをテーマに、施設向けの食事提供(柴田さんが属するファシリティーフードサポート事業部より提供)をしているデイサービスへ見学に行ってきました。

私が見学させていただいたのは5名(2施設)。5名とも認知症のある方々。
食べ方・食事形態・食べる速さ・咀嚼の仕方・食べこぼし・食べ残し・自助具の使用・食事に集中できているか・食べる姿勢・食事準備の運動ができているか…など、個人差があるため様々なのはもちろん。
食事を楽しんで下さっている様子も見られ、嬉しく感じていました♪

しかし、私が気になる視線を送ったのは…、見学させていただいた5名とは別の方。
80代後半くらいと考えられる男性。
食事直前まで食卓にはつかれず、周りの方が食事をされていても、手をつけられるのはお味噌汁と副菜を少し。
食事を一口、口に含んではすぐにお箸を置かれます。
食欲がないんだろうか?食事がおいしくないんだろうか?もしくは、何か別の原因が?と気になって職員さんにお聞きしてみました。

遠目で見ている限りでは認知症とはわかりにくい方でしたが、認知症が結構進んでいる傾向の方で、気分の上下があるようでした。
暴言とまではいきませんが、気にさわることがあれば大きい声を出すこともあるようです。
生活リズムがバラバラになっていて、朝食時間が遅いため、デイサービスで昼食はほとんど食べておられないということだったんです。
デイサービスに通うことで、生活リズムが調う方もおられますが、この方はデイサービスに来るのも10:30くらい、と遅い時間。
認知症もあるため、その時間の崩れを見直すことも難しいようです。


管理栄養士の立場からは、『この食事をこのくらい食べていただきたい』という提供になりますが、実際に高齢者の食事している様子を見ると、考え方が少し変わってくるのかもしれない、と感じました!

普段、高齢者の方と接することが多いものの、食べておられる様子を見る機会は少ないものです。
なかなかそんな機会がないため、大変貴重な体験をしました★
また今後もいろんな方を見ていきたいです。
他のメンバーからも、貴重な体験報告があることと思います!


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

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