食事療養のサポートを現場から発信

食事の利用の可能性としては、ゼロに近いかも

こんにちは、京都管理栄養士の辻本です。
カッパが活躍する季節になりましたね。
ジメジメの中、スカッと晴れた日は、心も晴れ晴れしますね♪


さて、先日ケアマネージャーY様からの紹介で、訪問させていただいたO様。
訪問前にY様から「食事の利用は希望されていないけど、食事療養は必要な方のため、栄養相談にだけ来てもらえないか?」と問い合わせがありました。

O様は少し頑固な部分もあり、病院も苦手。食事はご自身で準備したり、ヘルパーさんに準備してもらうことで問題ないと言われているようです。
かかりつけの医院さんには通院されているようですが、なかなか食事についての意見はいただけず、検査結果を手にしたY様が本当にこのままで良いのか?と、不安に感じてのご連絡でした。

せっかくなので「食事療養が必要なのであれば、見本の食事を持って栄養相談に伺うのはどうですか?」と提案しました。
「食事の利用の可能性としてはゼロに近いかもしれませんが…」と言われていましたが、とりあえず一緒に訪問しましょう!と、行ってきました。

お問い合わせの電話では具体的なことがわかりませんでしたが、訪問して検査表を確認させていただきました。
糖尿病のO様でしたが、腎機能の低下が始まり、尿たんぱくが3+(通常は-)。身体のだるさも感じておられます。

「食事は今のままで良いんです。十分できています。」と言われるO様。
普段の食事内容を聞いたり、見せていただいたりすると、問題点がたくさん…。
野菜の摂取は意識されていたのですが、1回の食事の全体量が多く、生野菜・生果物の摂取が目立ちます。
お米の摂取は少ないですが、同じ仲間の芋類の摂取がたくさん。
また、医院さんで「栄養不足」と指摘されたようで、プロテインを牛乳に入れて飲まれていました。

今は『糖尿病の食事療養』ではなく、『糖尿病性腎症の食事療養』を行わないといけない時期になっていますよ!!とお伝え。
O様のY様もビックリ!少し戸惑っておられる様子もありました。
でも、今気付いたんです。今から、今の病状に適した療養を行っていくことをお話ししました。

週に1回でも食事を利用していただければ、ご自身に適した食事内容を目で見て食べて感じることができ、療養の見直しを一緒に定期的に行えることなどを伝えると、
乗り気でなかったO様の口から「食事は週1回の利用でも良いの?」と。
ご自身から食事療養への取り組みに意欲を持ってもらえたことに、Y様と顔を合わせ、喜びの表情になりました★

週1回の食事の利用が始まり、Y様から「食事準備で関わりの多いヘルパーさんへ食事指導してもらえないか?」と。
O様初め、O様を支えるサポート仲間の意識が1つに◎
近々、ヘルパーさんへの勉強会を予定しています。

食事の利用の可能性としてはゼロに近いとも言われていたO様でしたが、他にもそんな方がたくさんおられることと思います。
周りのサポート仲間が初めから諦めモードではいけません!
まずはお電話下さい☆ご自身の病状と向き合い、正しい療養をしていただくため、お手伝いさせていただきます。


  
先日、両親と沖縄へ~♪
旅行続きですが、実は4年前からの企画☆少しは親孝行にもなったかな??
お天気は曇り。紫外線ばかり浴びて白いまま帰ってきたので、みんなに突っ込まれましたっ。


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

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