食事療養のサポートを現場から発信

カリウム高値の原因は、バナナとピーナツ!

こんにちは。
京都の管理栄養士の宮川です。

暑くなってきました。
梅雨ですが今週は、雨の日も少なく、走りやすいです。
でも紫外線が気になります・・
曇っている日でも、油断禁物です!

さて、今回も再開の方の話になります。
最近、なんとなく再開の方が多い気がします。

夫婦2人でお住まいだったのですが、昨年ご主人が亡くなられ、今はお1人暮らしです。

この奥様の配食の利用は、3年程前。
その後はご主人のみ利用されていたのですが、ご主人の入院とともに配食は停止し、
連絡をとることもなくなっていました。1年以上ぶりの再開のお電話でした。

実は、ご主人もそうだったのですが、奥様も腎臓が悪いです。

今回の再開の相談は、主治医の先生に「カリウムが高い」と言われた為です。

訪問して様子をお聞きしました。
「先生にそんなこと言われてなぁ、どうしようかと思って電話したんやぁ、来てもらって悪いねぇ、1人になったし娘にも迷惑かけれんしなぁ」と奥様。

ご主人が亡くなり、ご自分の時間をもてるようになりました。
娘様に迷惑をかけず、家で過ごしたい、という思いがあります。

ずっとご主人の食事療養にもお付き合いされているので、腎臓の食事療養にはかなり詳しいはずです。

が、お聞きすると、消化器系の病気もあり、胸やけして、食欲がなかった為、バナナばかり食べていたり、もらいもののピーナツを食べていたりしたそうです。

ピーナツは、成分表で、落花生(乾)で調べると、カリウムが740mg(/100g当たり)もありました。ちなみにバナナは1本だいたい360mgです。
思った以上にピーナツもカリウムが高い!

それが原因でしょう。
カリウムが5.3になっていました。
(でもその前の検査では6近くになっていたよう・・)

食事でなんとかするように言われているので、カリウムの薬は出ていません。

バナナやピーナツ(は、食べてしまった為もうないとのことです)は、やめて、食事からカロリーをもっとしっかりとるようにしてもらいました。
「バナナはせやなぁ、先生も言うてたわぁ」。

胸やけで食べれない時は、ゼリーや缶詰めの果物を使ってもらいます。
カロリー不足は、腎機能を悪化させます。

「そおかぁ、食べたらあかんと思ってたわぁ」。
ご主人の相談の時にもカロリー不足に気をつけるように、ってお伝えしましたよ。

年齢も重ねてらっしゃるので、やっぱり、その都度お伝えしないとなぁ、と感じました。

配食は、油ものも控えるように言われているので、塩分・蛋白調整食(油の使用が多くなります)ではなく、塩分調整食で再開です。

朝食でたんぱく質の量は調整してもらい、様子をみていきます。

病状を維持できるよう、食事の面からまたサポートさせていただけることを嬉しく思います。
またよろしくお願いします!


晴れ間の紫陽花もきれいですね~♪


管理栄養士
宮川曜子

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