食事療養のサポートを現場から発信

うれしい?!卒業

こんにちは。管理栄養士の宮川です。
先日の週末に普茶料理を食べに行ってきました。
黄檗の萬福寺です。
担当エリアなので、いつも通るたび気になっていたのですが、ついに!
中国から伝わった精進料理です。
きれいでおいしかったです♪
おいしいものを食べると、また平日がんばれます。


さて、先日、半年ほど利用して、サービスを停止された方がおられます。
O様、80歳代の女性、糖尿病の方です。

利用のきっかけは、娘さん家族のいる京都への引っ越しでした。
今まで、京都から離れた生まれ故郷で高専賃に住んでおられました。
高専賃では、食事は全て準備されたものを食べておられました。

今回の引っ越しでは、娘さん宅が近くですが、お独り暮らしになります。
食事の準備は自分でしなければいけません。

そこで娘さんが、サービス利用を申し込まれ、訪問することになりました。

「もともと自己管理ができないからここまで悪くなったので、しっかり血糖管理をしていきたいんです」と娘さん。数値は手元になく不明でしたが、脳梗塞を以前おこされているので油断できません。

O様本人は口数の少ない温厚な方です。
「そうは言ってもおやつはあまり食べてないよ」と言われましたが、娘さんの前では、しゅん・・・となっておられました。

朝食のヒアリングをし、昼は市の配食またはデイの食事、夕ははーとの栄養コントロール食で、1日の食事を調整し、O様の京都での生活がスタートしました。

その後、定期的に栄養相談をつづけ、ヘモグロビンA1cを教えてもらいました。
自宅に訪問する時は前もって娘さんから、注意点(間食している、とか、運動できていない、とか)を聞いていましたので、とてもスムーズでした。

そんなこんなで、数値の変動は6%前後で安定。
インスリン注射も、当初1日30単位だったのが20単位に、そして12単位に減ってきています。
主治医の先生もこの分ならインスリンをなしにしてもいいかも、と言われているみたいです。

ということで、数値も安定し、娘さんも調理をして、時々O様もそちらでお孫さんもいっしょに皆で食事をされるようになり、キャンセルが増えてきました。

そして先日娘さんから、「いったん停止します、ありがとうございました。数値もよくなって安定しているので、私で作ってあげようかと思うんです」とお電話がありました。

そっか、ちょっとさびしい気もしますが、安定していますし、食事療養のコツも娘さん、本人とも分かってこられましたので、よかったなぁと思います。
食事療養はやっぱり家族等、周囲の人の協力があると心強いです。
いったん卒業ということですね。
また困った時はいつでも戻ってきてくださいね。

こんな関係が、もっと多くの人とできればいいな、と思っています。
そうすれば私も利用者も利用者の家族も、うれしいです。

まだ気付いていない人に、食事療養の大切さに気付いていただけるよう、この夏も語る為に走っていこうと思います!

はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

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