食事療養のサポートを現場から発信

食べる順番療法に挑戦!

こんにちは。
京都管理栄養士の宮川です。

朝晩、涼しくなってきましたね~。
ちょっとずつ秋の気配です。

さて、私たちは、通常の業務の他に、週に何度か担当のクリニックで栄養指導をしています。
今回はその患者様の話です。

A様、40歳代の男性の方です。
糖尿病になってから10年程。

今年にはいってから、ヘモグロビンA1cが急上昇。
初回、3月に来られた時は、8.3%(JDS)でした。
現役でばりばり仕事をされていて、家庭では中学生か小学生の子供さんがいらっしゃるよいお父さんです。

この数値が続くと、合併症の危険が高まります。
お父さんが倒れたら大変ですよ、と意識を持ってもらいました。

食生活をお聞きすると、
仕事柄、接待が多くてビールもよく飲まれるよう。
家での食事は、朝はパンとコーヒーでささっと。
昼は手作りのお弁当(冷凍食品が多いようです)。
夕はビールとご飯と子供さんに合わせたボリューム満点のおかず。
その後テレビを見ながら、スナック菓子を子供さんといっしょに・・。

これでは数値があがってしまいます。
問題はいろいろありますが、何ができそうか、いっしょに考えてみました。

接待を減らすことはできないし、夕食のビールも飲みたい・・
お父さん、それでは下がらないです・・

そこで簡単にできる、食べる順番療法を紹介しました。

これは、野菜から、毎食5分以上かけて先に食べるという方法です。
量は1日400gを目安。
最近はやっていて、効果を出されている人も多いですよね★

A様「う~ん、野菜を先に食べるくらいならできそうかな。」
私「そうですね、奥様にも協力していただいて、それで1回やってみましょう!」

ということで、3ヶ月後の6月、さらに3ヶ月後の9月に来ていただきました。
気になるヘモグロビンA1cは・・7.3%、6.7%!順調に下がってきていました。

こんなに順調にさがるなんて、驚きでした!すごいです。

様子を聞いてみました。
A様「夕食に、先に野菜を食べるようにしただけですよ~。
こんなに下がってびっくりです。」

詳しく聞くと、野菜を食べる事で、おなかがいっぱいになり、ご飯やおかずの量、スナックの量がかなり減らせたようです。

ストレスは全くなく、数値も下がって、とても喜んでおられました。
結果が出てきていることで、自然と朝昼の食事の内容にも少し気をつけるようになっておられます。
よい傾向です♪
食べる順で、こんなにも順調に効果が出たケースは初めてでした。

この調子で、続けていきましょう、
コントロール良好域の6.5%までもう一歩です、と3回目の指導を終えました。


喜んでくれる人が増えると、とてもうれしいです。
やっててよかった~と思う瞬間です。

在宅でも栄養指導の場でも、喜んでくれる人を増やせるように、日々精進しなければ!


管理栄養士
宮川曜子

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