食事療養のサポートを現場から発信

食欲低下の原因は

こんにちは、北摂管理栄養士の島田です。

涼しい季節から、あっというまに寒い季節になってきました。
バイク乗りも我慢の季節です。

さて、先日お伺いしたTさま(80歳女性)のお話しです。

担当のケアマネジャーさんから
「ご主人が介護者で奥様の食事を作っているが
 料理がマンネリ化しバランスの方も気になるので
 一度配食を勧めたい」との相談をうけ訪問にいきました

ご本人はデイサービスにいかれている時間帯での訪問希望であったため
面談できず、ご主人との相談になったのですが
お聞きすると、朝は5枚切りパン、ヨーグルト、チーズ、バナナ1/2本程度
お昼はデイサービスで食事をされ
夕食をご主人がご用意されていました。

ただ、料理によってはあまりTさまの箸が進まず、ご飯も小さいお茶碗に半分
程度食べるのがいっぱいとのこと。

体重も30kgを切っていてご主人としては増やしたいけど食べてくれないから
増えないと相談をされました。

他にもいろいろとお聞きしたのですが、食事量が少ないのもさることながら
気になったが水分があまりとられていない点。
デイサービスでは水分をとるようにされているとのことでしたが
帰宅後は湯呑に1杯程度しか飲まず。1日トータルでも1Lも水分を
とれていないようでした。

水分摂取量の低下は慢性的な脱水を起こし、意識レベルも下げてしまい
食欲もわきません。

まずは、しっかり帰宅後も水分をこまめにとってもらうようお願いし
また、食事は全部は無理でしょうが、Tさまが食べたいと思う料理を
選んで小鉢に盛りつけ直して召し上がっていただくことになりました
(お食事の内容はとりあえず健康食でご用意しました)
後日、補食として栄養補助食品で蛋白質補給用のゼリーをお届けし
デイから帰られた時間や、食事間の補食に食べてもらうようお願いしました。

しかし、高齢女性とはいえ体重30kgない状態というのは危険ですね。
担当のケアマネジャーさんも心配されていました。
そこまで落ちてしまった食欲低下のほんとの原因てなんなのでしょうか?

近くのかかりつけの先生が運営されているデイに通所されているということで
診察は定期的に受けておられるようですが、Tさまの栄養状態の改善に
どのように取り組んでいくのがよりよいのか、これからもケアマネジャーさんや
かかりつけの先生のご意見をお聞きしながらサポートしていけたらと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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