食事療養のサポートを現場から発信

よく頑張りました!

こんにちは、京都管理栄養士の辻本です。
インフルエンザの予防注射が始まっていますね。まずは予防からです!


さて、53歳・糖尿病男性のT様。
今年の9月の中旬から入院され、食事利用は停止となっていました。入院が1ヶ月を超え、今回の入院は少し長引かれることかなぁと心配していました。
するとご家族様より連絡があり、「…亡くなりました」と。
外出していて、ご家族様からの連絡を直接には受けられなかったのですが、「大変お世話になって」とお言葉をいただいたようです。

T様は2007年から食事を利用いただき、当初は糖尿病でした。
詳しい数値は不明でしたが、インスリンをしていても血糖コントロールは不良。
その頃はまだお仕事をされていながら療養中で、糖尿病の方の食事である“カロリー調整食”を利用、その後一旦入院された後は、塩分の制限も加わり、“塩分調整食”を利用されていました。

入退院の繰り返しの中、途中から担当させていただくこととなったのですが、T様から病状のことを話して下さることはなく、栄養相談をさせていただくことも少ない方でした。
しばらくは今までと同じ食事で利用されていましたが、2011年の3月に腎機能の低下していることをお母様から連絡いただき、自宅へ訪問させていただきました。
糖尿病と糖尿病性腎症の療養の異なりなどを伝え、“カロリー・塩分・蛋白質調整食”を利用しながら、透析にならないようにと、T様の意識の中で、療養に前向きになられたように感じました。
その後も血糖値の上下があったり、ガンが発見されたり、いろんな疾患を兼ね合わせながら、2012年の7月に透析されることになり、“塩分・蛋白質調整食”を利用されていました。

その矢先の入院、ご逝去。
担当ケアマネージャー様から、「T様はがんばられていましたよ。療養にもすごく前向きに捉えられるようになられ、本来であれば透析ももっと早くにされていたでしょうし、ガンも発見されてあと少ししか生きられないと言われながら、ここまで生きてこられたことはよかったと思います。よく頑張りましたよ、T様。」
「同じように、辻本さんも頑張ってくれました。一緒にサポートできてよかったです」と。
何だか、学校の先生に昔『よく頑張りました』とハンコを押してもらっていたことを思い出し、嬉しく感じました★

どれだけT様の頑張りをサポートできたかはわかりません。
どれだけ透析までの期間を延ばせたかはわかりません。
でも、T様が在宅で過ごすに辺り、担当管理栄養士は私だけでした。
今ご利用中の他利用者様やこれから出会っていく利用者様に関しても、きっとそうです。
自信を持ってサポートできるよう、『よく頑張りました』をもらえるよう、今後も日々努力して行きます!!


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少し前ですが♪
皆さんはどんなハロウィンを過ごされましたか??


はーと&はあと 管理栄養士  辻本 実希

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