食事療養のサポートを現場から発信

プライマリケア連合学会にて

こんにちは。京都の管理栄養士の宮川です。

師走ですね~。早い。
そろそろ年末の挨拶を兼ねて今年一年お世話になって事業所をまわっています。

さて先週の日曜に、栄養指導先でのクリニックの管理栄養士として、プライマリケア連合学会で発表をしてきました。
第26回近畿地方会です。

内容は、クリニックでの特定保健指導の取り組みについてです。

特定検診・特定保健指導は平成20年度からはじまった国をあげてのメタボ対策です。
こちらのクリニックでは私が栄養指導にはいるまえから、
栄養指導をずっとしており、保健指導にも当初から取り組んでいます。
個人のクリニックで栄養指導、まして保健指導に熱心に取り組んでいるところはめずらしく、報告もあまりされていません。
なので今回、先生とも相談し、その報告をしました。

4年間の、保健指導を受けた患者さんのデータをまとめていると、思ったより、体重や腹囲が改善された人が多くいました。
目標を忘れていて数値に変化がなかったり、翌年再度ひっかかって保健指導に来られたりもあったのですが、脱メタボ成功で、体重が7kgくらい減っている人や腹囲が激減した人もいました。驚き!

メタボって、痛くもかゆくもないんですが、合併症が怖いんです。
内臓脂肪に肥満、高血圧、高血糖・・・重なるほど心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
怖い!なってしまってからでは遅いんです。

まとめた結果をみて、保健指導は効果があるんだ、とあらためて感じました。

患者さんへ意識付けをして、行動に移せそうな目標をいっしょにたてる。
そして行動に移してもらう。
普段の業務の中で、お客様のお宅に新規訪問へ行くときと同じです。
ちゃんと指導して、やる気をひきだしてもらえば結果は出るんですね。

保健指導に取り組んでいるクリニックは少ないですし、数値がひっかかっている友人に聞いても「保健指導?何それ?」と聞かれる事があります。
保健指導の認知度は低いと感じます・・。

管理栄養士はいっぱいいるし、効果もあるので、もっと保健指導(栄養指導でも)をどしどしやればいいのに、と思います。
でもあまりできていないのは、色々な問題や事情があるのでしょう。

学会での発表時には、会場から、「個人の医院で保健指導にしっかりと取り組んでらっしゃって、素晴らしいですね」と声をいただきました。
本当にその通りです。今行かせていただいているこちらのクリニックでは患者さんへの生活指導にも、スタッフ全員が一丸となっていて熱心です。
私もがんばらないと!

私にできることは在宅での栄養相談やクリニックでの栄養指導に真面目に取り組んで、喜んでくれる人(利用者さん、患者さん、その家族やケアマネージャーの方等々)をもっともっと増やしていく事です★


はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

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