食事療養のサポートを現場から発信

年内最後の相談は・・

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ
毎日、ホントに寒いですね。今年の冬は長いようです・・

今年も残すところあと数日となりました。
今年も年末にかけてご退院が決まり、自宅へ戻ってからの食事が困る・・といった相談がありました。
その中のHさまのお話です。

Hさまは85歳。60歳の娘様とお二人で暮らしています。
心不全で入院し、肺にも心臓にも水がたまり、今回の退院は人工呼吸器をつけての退院となりました。

去年までは仕事をしている娘様の食事の用意もされていようです。

娘様曰く、「帰ったら(母が)食事の用意をしてくれていて、食べて寝るだけだったんです。」と。

そう、今回の退院で塩分制限の食事療養が必要と言われて一番困ったのがこの娘様です。
「私、ほんと料理らしいことできないんです。」

塩分制限って何をどうすれば良いのか?
栄養指導も受けて、病院の献立表も貰ったものの、検討がつかない・・
醤油の塩分を聞いても、それをどう使えば良いのか?
1日6g以下の塩分って、どうすれば良いのか?

娘様は大パニックです。不安いっぱいの表情です。

まずは、塩分の多い食材(干物や練り製品、ハムやベーコンなど)を伝え、それらをなるべく使わないこと、漬物や佃煮類は出さないことを伝えました。

そして、病院で頂いた献立表を見てもらい、使われている濃口醤油の「重さ」をみてもらいました。
使用する醤油は2gや1.2g・・
「g」で書いてあるので
濃口醤油の小さじ1杯が6gに値することを伝え、2gイコール小さじ1/3程度であることを伝え、

和え物や魚の照り焼きの調味料を確認してもらい、一人分を小さじ1/3程度で味付けをすれば良いと伝えました。3人分で小さじ1杯になりますね。

ようやく、「なるほど、なんとかできそうな気がします。」と笑顔になってもらえました。

しばらくは配食を使ってもらいますが、ちょっと調理に自信がついてこられたら頻度を少なくしてもらう予定です。

用意する方がガチガチに考えていたら、ストレスで続けてもらえません。
ちょっと肩の荷を降ろしてもられるよう、配食と私の「言葉」がお役に立てば嬉しいです。

今年もたくさんの人に出会い、別れもありました。

「ありがとう」と言ってもらえることを励みに、来年も「食べること」が「健康」に繋がることを
たくさんの人に伝えていきたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 大都宏子


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年に1回しか焼かない、スポンジケーキ(^^;
今年もクリスマスケーキに・・と焼きました☆
デコレーションはセンスが無いので、スポンジケーキをパシャ☆
焼き立てより2日後位に生地が落ち着いてしっとりフワフワの食感になります。

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