食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは。
京都の管理栄養士の宮川です。
不覚にもめずらしく風邪をひいています。
喉が痛いのと、鼻水がとまりません。
はきはきとしゃべれないので、利用者様に聞き取りにくい話し方になっていると思います。

鼻がつまっているので味覚もなんだかおかしい…。
熱も出ていないのに、なんだかすっきりしません。
はーとの利用者様は高齢の方、ご病気の方がほとんどです。きっともっともっとしんどいんだろう、と感じました。

皆さんにうつさないように、早く治さねば!

さて、先日行った新規の方。奥様と2人暮らし。
S様、70歳代、男性、慢性腎不全の方です。

たんぱく制限を言われて退院後。

「Iさんから、おたくの事聞いてお電話したのよ~!」
明るい奥様に出迎えていただきました。

実はI様もはーとの利用者様。
3年ほど栄養コントロール食を利用いただき、食事療養に取り組み、病状を維持されています。S様同様、慢性腎不全です。
カリウムが上がった時や、食事の指示量が変わった時等、よく相談させていただいています。

そのI様からのご紹介でした。
S様は、このままだと透析は5ヶ月と言われています。
食事療養でがんばりたいという気持ちが強く、奥様といっしょに熱心に聞いてくださいました。

「たんぱく質と塩分はだめなのよね、何を食べたらいいの?」と、調理担当の奥様は困り顔。
退院後しばらくは何を食べておられるのかお聞きすると、お粥と野菜の炊いたんくらいね、と言われました。

朝食や、間食内容もお聞きしましたが、全体的にエネルギーが不足していました。

たんぱく制限ができていても、エネルギー不足では、自身の筋たんぱくを分解してエネルギーを取り出そうとする為、たんぱく質の代謝がおこり、尿素窒素が発生することになり、たんぱく質を摂っているのと同じになってしまいます。

これをたんぱく制限のある利用者様に理解していただくのって、いつも難しいと感じます。退院時の栄養指導でも聞いておられるはずなんですが、分かっておられない方、多いです。

はーとの食事は夕食に利用希望だった為、朝食と昼食、間食内容のアドバイスをさせていただきました。

私:「足りないカロリーは果物の缶詰や、マヨネーズも使ってくださいね。」
奥様:「糖分も、まあ~マヨネーズもいいのね。」
S様:「そういえば病院でゼリーが出ていたなぁ。家では食べてへんなぁ。」

S様:「そういえばお造りも食べたいんやけどいいんかな?」
私:「お届けする食事の量も参考にしてください。でも3切れまでにしておいて下さい」

たくさんお話しました。
「よかったぁ、親切に相談にのっていただいて」ととても喜んで下さいました。
私も、お2人の不安な気持ちを少しでも和らげることができたので、とてもうれしかったです。
そして、また検査結果も追いながら、食事療養のサポートをさせていただきます、とS様宅を後にしました。

その後ご紹介いただいたI様ともお電話でお話すると、とても喜んでおられた、と言って下さいました。

うれしい限り。
口コミで、ご紹介いただけたのは喜んでいただいているからだと、感じました。

S様の食事療養は始まったばかり。
この先も喜んでいただけるようなサポートをしていくよう努めていきます!


先日京都の栄養士メンバーで、蒸し野菜を食べに行ってきました★
野菜の甘みが感じられおいしかった~。
久しぶりにゆっくり話せ良い時間でした♪

管理栄養士
宮川曜子

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